立派な楽譜です。
ハードカバーで、中には歌の楽譜と大竹伸朗の絵が、凄いです。
この曲集、随分昔から事あるごとに、歌う我が家の謎のペンギン1号、、、。
そのお陰で、私も伴奏するようになり、武満ワールドに触れることに。
素敵です。
今回、歌う曲。小さな空。
歌詞
青空見たら、わたのようなくもが、悲しみを乗せて飛んでいった。
いたずらが過ぎて、叱られて泣いた、子供の頃を思いだした。
夕空みたら、教会の窓のステンドグラスが真っ赤にもえてた。同じ
夜空を見たら、小さな星が、涙のように光っていた。同じ
この詩も、武満徹さんが作りました。
凄い才能ですね。
曲と詩が非常に合っているんですね。
情景、心象風景が見事に表現されています。指揮者の小澤征爾さんもおっしゃいましたが、美しい曲には、必ずどこか悲しみがある、と。私もそれには全く同感です。武満徹さんのこの曲集には、そんな美しさが溢れています。
歌詞は、谷川俊太郎さんの作が多いですし、やはり谷川さんの詩は素晴らしいですが、武満徹さんの作詞作曲も、心に響きます。昭和5年生まれ、65才でこの世を去られた武満徹さんですが、この作品を通して、言葉には表しきれない、哀愁秘めた作曲家の真髄に触れ、感動することができる、音楽って素晴らしいですね。美しいものを、人は求めるもの。なぜなら、心洗われるから。天才作曲家の作品には、必ず、この美しさがあるのでした。