今年(2024年)も既に、
5ヵ月が過ぎようとしていますが・・・。
思い起こせば、我が国において
大変な年明けとなりました。
元日の能登地方の大震災、
さらに翌2日には、
羽田空港での大航空機事故。
何とも波乱の幕開けでした。
我が地蔵院におきましても、
大変慌しい(忙しい)催しが続きました。
2月の「節分祭」、そして
3月の「人形供養祭」と・・・。
また、地域の檀家様の葬儀件数も
例年以上に多かったのです。
さらには、若い方や急死の方も。
そのような状態(多忙)の中、
今、振り返ってみますと、
当時の私には全く気持ちに余裕がなく、
様々な取り組みへの思いや行動が
空回りしていたように思います。
そんな状態で、年に一度の大事な恒例行事
3月の「人形供養祭」を迎えたのでした。
事前の同祭の実行委員会では、
万全の打合せ・準備を行なった
つもりでしたが・・・。
ここ1年の供養依頼の
人形の持ち込み数も減少。
さらには、初めての試みとして行なった
地元瀬戸内市の新聞購読者世帯への
供養祭と子供行列開催告知のチラシ折込みも、
期待したほどの効果が得られませんでした。
また、人形供養祭当日の開催に際しても、
(一般のお客様には認識されなかったかも知れませんが)
私的には納得のいかない事象も多々あったのです。
私自身が、相当に “力(リキ)んで” しまい、
思いが “空回り” してしまったようです。
私的には、誠に不本意な結果となりました。
今思えば、
人形供養祭終了後およそ2週間に渡り、
心の病に侵されていたようです。
その症状(その時の私の言動)は・・・、
(家族も心配してくれているにもかかわらず)
とても傲慢な対応となっていました。
また、何をしても楽しくない、気分が上がらない、
充実感がない状態が続き、
「自己嫌悪」「不安」「無気力」にさいなまれ、
「ストレス性胃腸炎」を発症するなど、
鬱(うつ)の寸前だったと思います。
そのような中、私は最も信頼している
(60歳代の)住職に相談しました。
その住職は即座に、それは
『心の三毒(さんどく)』
に侵されているのだ…と。
『心の三毒』とは?
《1》 貪欲:欲張りすぎ、成果を求めすぎ
《2》 怒り:自分は正しいと思い込み、
自分に否定的な他人に対し怒りをぶつける
《3》 愚かな心:自己嫌悪に陥り、愚痴をこぼす
そこで私は、心の毒を出すために
次のようなコトを実践しました。
【1】 自分自身を見つめ直す
私は一人で実家(大阪)に帰り、
仏壇に手を合わせました。
気持ちを落ち着かせてリセットし、
冷静になって自分の非を認める
ことを行いました。
【2】 自分の感情を声に出して言う
モヤモヤしている自分の気持ちを
(小さい声ながら)口に出して
本堂様に聞いていただいたのです。
【3】 思いっきり泣いて、寝る
一人、声も出して思いっきり泣きました。
(自分の感情を解き放ちました。)
それは、自分に対する悔し涙です。
その後、静かなところで寝たのです。
その結果、自分の気持ちに素直になり、
いつの間にか気負いも消えて行きました。
「誰にだって失敗はあるし、
今がダメでも続けて行けたら
その内良くなるだろう」・・・って、
自分で自分を励ますような気持ちも
生まれてきました。
人間関係においても、
人に好かれよう、自分を認めて欲しいと
無理して考えることよりも、
もっと自分に正直に、素直になろう
・・・と考えるようになりました。
日常の言動や接客の基本は、
「謙虚さ」である!
と、再認識した次第です。
この度は、自分自身のことについて
かなり正直にカミングアウトしましたが、
少しでも皆様の日常生活へのご参考になれば、
とても幸いに存じます。