私の母方の祖父は
明治４２年生まれでした
私が中学生の頃に他界しましたが
すでに３０年近く前の事 
うっすらとした記憶しかありませんが
今はない景色を呼び起こしてみます
昔の台所は
土間（どま）
と呼ばれ、地面と同じ高さでした。
よって、靴を履いての作業。
冬は冷え冷えね
玄関
やたら広くて、
車止めたり、自転車も止めました
チャリチャリン🚲
ただいまー
敷居も高くてね
つまづいたり、
弁慶の泣きどころぶつけたり、
足腰使いました
ヨイショ
ヨイショ
欄間
夏はそこから風が入り
冬はすきま風。
欄間からもれる灯りは
家族の人間模様を灯しているようでした
庭には、かつて命を支えていた
井戸
があってね。
すでに錆びて硬くなってました
カメを覗くと金魚さん
メダカもいるよ
鯉もユラユラ
猫様にやられないようにネット張ってね
喉が渇いたら、畑にある
みかん🍊
採ってね。皮はそのまま肥料にね
汚れたら、外にある
洗い場
で洗いましょ
大黒柱は家の象徴
かつて支えられたものが
今は支える側ですね
祖父の地域は土葬でした。
一本の大きな桜が咲いており、
死者の魂を慰めるように
静かにお墓を見下ろしていました🌸
両祖父はもういませんが、
私もいずれ過去の者になるでしょう。
人が輪廻するとすれば
次の世も美しくあってほしいです
以上です