昔、失業保険の間、ヘルパーの免許を取るために、老人ホームに2ヶ月研修に行かせてもらったことがあります。

私の家は長生きの家系ですが、認知症は誰1人おらず、ホームでの現実にかなりショックをうけました。便を放り投げる方、性器をさわる方、徘徊しつづける方、金を盗んだと言い続ける方、チューブでつながれて、「生かされている」方。

色んな事が衝撃的でした。しかし、何よりショックだったのが、たった一度も家族が面会に来ないことがほとんどだったこと。

「早く死ねばいいのに‥‥‥」


家族の声が聞こえてくる気がしました。

子供や家族のために一生懸命生きてきて、年をとり、手がかかるようになればうとましくなる。
これが人間の本音なのかもしれません。


主人が安楽死の話をサラッとしていたことがありますが、私もその選択肢があれば、もっと生きやすいように思えます。

日本ではまだまだ無理でしょうが、致死率100%の人間にとって、家族に迷惑をかけず、みんなにお礼を言って、眠るように逝けたらな、と思う日々です。