朝7時に、見覚えのない着信が鳴った。
仙台の病院からだった。

まだ若そうな男性医師が

「ご主人さんを開腹してみたら、虫垂が破裂し、その破れた腸から出た便が、肺まで覆っていました。大腸を20センチ切除しましたが、大量の輸血と、腹部を30センチ開腹する6時間の大手術でした」

とおっしゃっていました。

え?え?はい。はい。

夢かな、と半ば思いながら、荷造りした。

旦那の荷物を用意していると、靴下に穴があいていた。ボロボロの状態で働いていた旦那と重なり、泣けてきた。現実だ。