明日は・・・。 | 生存率5%にかけた夫婦の闘病記(二人三脚で病に打ち勝つぞ!)

生存率5%にかけた夫婦の闘病記(二人三脚で病に打ち勝つぞ!)

32歳で自分の腎臓癌が見つかり、手術も成功してホッとする間もなく
今度は最愛のダンナさんにスキルス胃癌が!!
2年1ヶ月の闘病を終え、ダンナさんは旅立ちました。
ダンナさんとの想い出と1人娘との生活について書いてます。

明日は我が身なのか?


と思う出来事が。


ダンナっちの病室、わりと症状が重い方が多く、

気切をしている方、

抗がん剤が効かず、副作用で話すのもままならない方、

骨に転移して痛みが出ている方(あ、これはダンナっちか)


入院をしての闘病では、

時々遭遇する悲しい出来事。


それはどなたかが旅立たれた時。


そしてもうひとつ、

緩和ケアをすすめられる時です。


聞いていて切なくなります。


今日もダンナっちと同室のお父様(70代くらい)が

主治医から積極的治療の終了と、

緩和ケアへのすすめの話がありました。


主治医から抗がん剤が効かない事、

病気はどんどん進行していること、

そして「人間らしい死の迎え方をしましょう」と。


ダンナっちも私も沈黙してしまいました。


死の宣告です。


とても他人の話とは思えません。


ダンナっちの病状をみていると、

冗談抜きに明日は我が身です。


いつ主治医から「もうやめましょう」と言われるか・・・。



でもね、「人間らしい死の迎え方」とはなんなんでしょうね?


緩和で痛みのコントロールして、

笑顔で旅立てる事も良い死の迎え方なのかもしれませんが、

痛みや副作用に苦しみながらも、病と最後まで真正面きって戦って

その上で旅立つのも、良い死の迎え方なのでは?と・・・。


正直どれが良いものなのか、わかりません。


その緩和をすすめられたお父様、

ご本人にとって緩和に行く事=自分らしい死の迎え方なのでしょうか?


そう考えると、いつどうなっても大丈夫なように、

自分に何かあって、意志の疎通ができない状態になった時のことを考え、

普段から家族と「自分はこうしたい」と伝えておくのも

大切な事なのかな・・・と思いました。


でもそんな話は必要ないようになるのが一番。


失ってわかるものだけど、

本当に健康って何よりも大切です。


明日は我が身かもしれない・・・。


でもその明日を何年も、何十年も先にしたいです。