5月5日はこどもの日、毎年恒例浅草のヨーロー堂さんで快楽亭ブラック師匠の落語を聞きに『悪いこどもの日 快楽亭ブラック5席で500円の会』に行ってあのイメクラ五人廻しの新作、籠池理事長の登場する「イメクラ五人廻し2017」を聞きに行こうと思い、前日は早めにお寝んねの時間となりました。
【落語】_快楽亭ブラック_イメクラ五人廻し (30:07)ニコニコ動画
遠足の前の子供の気分っていうんですかね、当日はなんだか朝の3時ぐらいに目が覚めちゃって、10時30に整理券貰ったら何を食べようか、ホッピー通りに繰り出すのもいいな、神谷バーで電気ブランを呑むのもいいな、前日にスナック亜美という素晴らしい酒飲みイベントですっかり酒漬けになって勢いづく自分、それにしてもお腹が減ったな
ここで少し冷静になります
今日はこどもの日。例年通りの事をやっていてもつまらないんじゃないか?
ここで天の邪鬼な自分が出てきます。
それにしてもお腹が減ったな。こういう時に食べたいのって・・・
正直、人生でアイツに会った経験って数えるぐらいしか無いんですよ。でも子供の時に食べたアイツの味を最近よく思い出して。
不味くて美味い物って最高じゃないですか、その不味くて美味いの最高峰がアイツなんですよね
駄目だ、いてもたってもいられない!子供心を思い出すのもこどもの日の醍醐味。
気づくとそこは浅草では無い場所でした

渋い店内


あった!あったよ!これがずっと食べたかったんだよ!

自販機ハンバーガー!!!

朝3時に起きて無意識な状態で調べてみると自販機ハンバーガー自体が全国でも絶滅危惧種
高速道路のパーキングにあるニチレイのハンバーガー自販機(焼おにぎりやたこ焼き、フライドポテト等と一緒になったやつ)アレもいいんですが、あれじゃない。
それじゃない、これなんだ。

四角い箱可愛らしい箱に入った宝石箱、きっと彦摩呂もここからヒントを得たんだと思います。間違いないです。
しかもオートパーラーシオヤさんは手作りの箱!!!


色々調べました、最大手のグーテンバーガーを作っていたマルシンさんが自販機ハンバーガーから撤退
それが大きなきっかけ引き金となって自販機ハンバーガーは消えゆく街の景色になっていったのです※完全な妄想
梱包材料や箱の確保もそれによって厳しくなったのに、こうやって手作りで守っていくハンバーガー自販機、それだけでもご飯三杯はいけます。
ぺりぺりぺり

ご開帳

はーーーーーーーーーーーん
この少しフニャフニャしたバンズなんですよ。
オートパーラーシオヤさんのハンバーガーはフニャフニャ控えめ。昔の熱くて剥けなかったソレとは少し違います。すんなり開帳できたし、機会も他では見ない新しめの機械だからかな?
そして一番の醍醐味
はーーーーーーーーーーーん
はーーーーーーーーーーーーん
ははーーーーーーーーーーーーーん

この溶けたチーズ!!!
目の前のガソリンスタンドの店員さんや必死に歩いて坂道を登る高校生も気にせず半分泣きながら食べましたよ。
味の感想とか書くのは野暮ってもんです。美味いに決まってんだろうがよ!!!
そうだよな、周りに何も無いから高校生が部活帰りに寄ってたりするんだろう。
だからこうやって今でも生き残っているんだ。

よし、涙でしょっぱくなるかもしれないけど次はそばうどん自販機でもいったるか!

ノスタルジーという味覚を味わいながら煙草をくぐらせているとお店を管理している人が現れました。
無言で色々作業されています。
「あっ、邪魔しちゃいけない」
そう思った自分は、自販機から出てくる麺類を口に入れることなくオートパーラーシオヤさんを後にするのでした。
酒も飲んでないのにすっかり酔っ払っています。ノスタルジーに酔いしれていた自分が語りかけてきます。
「もう一軒行こ!今日は返さないぞ!」
ハシゴ酒ならぬハシゴ自販機が決定した瞬間でした。
車を飛ばし数十分、24丸昇さんに到着しました。

ここで気づいていればよかったんです。車の多さに・・・
朝の9時、人なんて居ないと思うじゃないですか?
しかし店内に入ると20人ぐらいのオジサマ達が。写真とか撮れる雰囲気じゃねェ・・・
その雰囲気に圧倒されて店から一旦撤退します。
店の入り口で右往左往
なんだか子供の時に味わったこの感覚、それはきっとお遣いを頼まれたのに商品が見つからなくて店員に声をかけたいのにかけれなかった、あの子供時代の感覚に似ていました。
こどもの日って子供心を思い出す日だったの?
だけど僕も随分立派な大人になりました。勇気を振り絞って店内に再度足を踏み入れます。

人が消えた今がチャンス!二度三度シャッターを押しました。
しかし重要な物が撮れていませんでした。
二台並んでいるそばうどん自販機を撮り忘れました。稼働もしていませんでした。
さっきオートパーラーシオヤさんで食べておけばよかった・・・


食べたかった豚丼弁当は売り切れていました

最後の望みをかけ、これが二軒目最大の目的
売り切れじゃないよな・・・

よし、100円を投入する自分。反応の無い機械。レトロ自販機ではよくある事です。
そや、100円を追加投入する自分。反応の無い機械。レトロ自販機ではよくある事です。
軽く機会を叩いてみたり(刺さる常連さんの目線が痛い)、何度もボタンを押してみたり

もうヤケクソで帰って来ない100円を再度追加投入する自分。反応の無い機械では無く反応が!!!
先ほど反応しなかった返却レバーが反応し無機質な音が三回。
会いたかったのは君たちじゃないトーストサンドなんだ・・・
この時点で僕のライフはゼロになりました。
唐揚げ弁当や焼肉弁当を食べてもよかったのでしょう。別の簡易的な自販機で販売されている蕎麦やうどんやラーメンを味わってもよかったでしょう。
ゲームコーナーでマッピーや懐かしの対戦格闘ゲーム等を楽しんでもよかったのでしょう。
でもそんな雰囲気じゃねーんだよ!!!
ゲームコーナーに鎮座する常連のおじさま達、弁当を貪るおじさま達、話しかけたら異次元の言葉で返して来そうな人達、そもそも話さえ通じないような異国の方達。
僕は再度子供心に帰りました。そうこの感覚はゲームセンターが怖い人の溜まり場だった時にビクビクしながら入った、格闘ゲームを緊張しながら楽しんだ、あの感覚に似ていました。
そのまま24丸昇さんを後にしたのは言うまでもありません。
フォローする訳じゃないんですが、写真さえ撮らなければ別に問題無かったんだと思います。
弁当は裏でおばちゃん達が一生懸命作ってるのを目撃できたし(それを直ぐ自販機に設置)、オーナーっぽい人は一生懸命トイレ掃除をしていたし、ゲームコーナーはレトロな筐体が並んでいたし、ただ時間と日付を間違えただけなんだと思います。
良い店だからこそ連休の朝9時にあれだけの人で溢れている訳だしね。
ただ、一人でまったり楽しむ事が目的だった自分的には失敗だったなってい・・・
何もせずに帰った二軒目の帰り道、涙がキラリはしなかったが、車のランプがキラリ⭐︎
意気消沈していて気づかなったガソリン切れ、周りに利根川しか無い場所でのガソリン切れ。
なんだかこのブログの文章にも覇気が無くなってきました。
ここでハラハラドキドキしながらガソリンスタンドを探したんですが、そういう話はもういいでしょう。
ガソリンスタンドで賞味期限が近いからと、カップうどんとカップ蕎麦を頂いたりしたんですが(なんの因果か)その話ももういいでしょう。
店員さん美味しくいただきました。それだけは報告させてください。

お腹がいっぱいになっても思い出すのはハンバーガー自販機のことばかり
次は有名な埼玉の店舗(サンタクロースの偽物のようなおっちゃんがジャンクフードを掲げているあの有名な機械が稼働中)や、レトロ自販機の聖地群馬県に遠征してみるのもいいかもしれません。
コンビニやファストフードが田舎にまで浸透した今だからこそ、こういうレトロ自販機が並ぶ文化を見直す時期なのかもしれません。
ハンバーガー一つ260円、それを高いと思うか安いと思うか、それを思うのは人それぞれの価値なんですがね。