湯船に浸かり一日の疲れをこう女性を愛撫するかのように揉みほぐされたとき、白いアレがプカプカと浮いてきた。
そう、トイレットペーパー
これほど恥ずかしい瞬間はない。
ティッシュペーパーではない。
自分もけっこうな大人だ、そんな10代男子みたいな事はもうない。
とても恥ずかしかったそんな出来事が、きょう一日の中で唯一記憶に残った出来事だ。
自分の年齢が一つ増えた日が、そんな日だったというなんとも楽しいお話。
蝋燭の火をそっと消す代わりに湯船に浮いたトイレットペーパーをそっと消した。
10月28日を僕だけのトイレットペーパーの日に定めようと思う。
無理矢理語呂合わせで読めなくもないでしょ?