そういえば 九份 【復路編】 | 伝筆で日常に人生に彩りを パステル筆文字講師 庸華のブログ


九份という所は台北からバスで1時間20分程の所にあります。この美しい風景を取るために日没後に、観光客が沢山 狭い一角に集中します。私たちは、日没まで少し時間があったので、この有名な写真の御茶屋さんのお隣でのんびりタピオカドリンクと台湾ビールで喉を潤し、小籠包とチャーハンで夕食をいただく事にしました。お支払いは現金で700元。この時点では、『翌日は帰国なので残していても仕方ないし、帰りのバス代金(1人115元)を払えれば、あとは何とかなるかな…』なんて思い、手元には500元残していました。

写真を撮った後、「この階段を下ればバス停だよ!」という日本語が聞こえてきたので、その通り、道を下るとバス停が見えました。夜の7時、ここに恐らく50人は並んでいたと思います。

ところが待っても待ってもバスが来ない。タクシーの運転士が何人も「バス満員。台北までタクシー1人300元」と呼び込みをやっていました。でも、、、所持金500元の私たちにはタクシーという選択肢はありません。ようやく来たバスの行き先を見ると行先は台北ではない。でも皆がこぞって乗り込むので、私も乗ろうとしたら運転士から「No Taipei」と言われたので、引き下がりました。そしてまた台北行きのバスを待ちます。雨にも打たれ、心も沈みかけた頃、やっと来た台北行き!と思ったのは束の間、行先が台北と書かれた隣に赤いランプで  【満員】の文字。それを見た瞬間『これは、前のバス停に戻らないとだめだ!』と直感がしました。長女に「ここにいても絶対乗れないよ。戻ろう」というと「え?今来たあの道のりをまた帰るの?」と。確かに、竹下通りの様なぎゅうぎゅうの道を流れと逆らって戻るのを想像すると、辛い…けど、それしかありません。私たちは競歩の様に階段を駆け上がり、またあの有名スポットへ。すると、左手に電灯もほとんど無い居住者用の細い道があります。またまた本能で『これはショートカットだ』と閃きました。私達は、直感に従い迷いなく地図にも載っていないような道なき道を歩き続け、遂に前方に明かりを見つけバス通りにでました。
ファミリーマートがあったので、お兄さんに確実に台北行きのバスに乗れるバス停を教えてもらい、またまた道を駆け上がります。バス停発見!しかし、何とざっと100人待ち。でも、ここで待てばいつかバスに乗れると分かっているので待ちました。バスは高速を通る為、完全着席制です。もし私たちの目の前で満席になってしまったら、また次のバスが来るで待つことになります。もう、母娘で祈りました。そして、最初のバス停で待ってから1時間たった夜の8時。ようやく、バス1台目で座る事ができました。あの時、どれほど安堵したかハッキリと覚えています。皆様、旅行中は所持金ご注意くださいね!次回万が一九份をまた訪れる事があれば、山の下まで行く為にバスに乗り、鉄道で台北に帰るという選択をすると思います。あるいはタクシーね。大変ではありましたが、終わってみると一番の思い出です。

夕食を観光地価格で食べていなければ間違いなくタクシーで帰っていただろうなぁ~(笑)

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