先週末の12月4日、自宅にて門下クラスを開催しました。
まずは「発表会」(いわゆる試演会、おさらい会です)。
相変わらず人数は少ないので、あっという間に終わってしまいましたが、それぞれの生徒に進歩が見られて嬉しかったです。小規模であっても、発表の場を設けてあげるのは大切だと思いました。
その後、特別クラスとしてゲストにヴィオラ奏者の森口恭子さんをお招きしてヴィオラについてお話を伺い、今回のテーマ「伴奏について」に沿ってクラスを進めました。そして最後にシューベルトのアルペジョーネ・ソナタ第1楽章を演奏しました。
森口さんは読売日本交響楽団及び紀尾井シンフォニエッタ東京のヴィオラ奏者。多忙な演奏活動のなか、関西方面へ来るスケジュールの合間をぬって時間を取って下さいました。
彼女と私は、実は中学高校の同級生。普通校だったので音大に進んだ数少ない生徒のうちの2人です。学生時代に一度共演したことはあったものの、その後は特に共演の機会もなかったのですが、読響の大阪公演に合わせて関西へ来た彼女が連絡をくれて、昨年くらいから会うようになっていました。そこで無理やりお願いして、今回のクラスが実現しました!
↑初めてヴィオラを間近で見る生徒と保護者の方々。皆興味津々!
「ヴィオラについて」
楽器そのものの説明から始まり、ハ音記号の紹介、オーケストラや室内楽曲の中でのヴィオラの役割など。森口さんのヴィオラへの深い愛情を感じるお話でした。みな興味深く聞いてくれて、質問もたくさん出ていました。
「伴奏について」
生徒が弾いた曲を使って、生徒は右手でメロディーを弾き、森口さんに左手の伴奏パートをヴィオラで弾いてもらい、
メロディーと伴奏の強弱バランス
伴奏のリズム:作曲家はどのように伴奏パートを書いているか?
伴奏の弾き方:どのように弾けば効果的か?
以上3点に注目して、ピアノソロ曲における伴奏の表現についてデモンストレーションをしました。
私自身、楽器や歌の伴奏をすることが多いので(アメリカの音楽院では伴奏専攻だったし、伴奏専門のピアニストとして活動していました)、今回のクラスには思い入れがありました。
オーケストラや室内楽で内声や伴奏を受け持つヴィオラ。
そのプロ奏者である森口さんがゲストに来て下さるのをきっかけに、「伴奏」をテーマにクラスが出来る!とわくわくしました。
小学生やアマチュアの生徒さんなので専門的すぎる話はできませんが、それでも基本をしっかり押さえて、わかりやすく説明したつもりです。これを機会に、表現方法のひとつとして伴奏パートについて考えるきっかけになれば、と思います。
そして最後にアルペジョーネ。チェロと共演したことはありますが、ヴィオラとは初めて。また違う感じで、おもしろかったです。森口さんのあたたかい音楽に触れて、心が豊かになる時間でした。これをきっかけに、共演の機会を増やせたらと思います。楽しみ〜〜〜!
生徒たちからは、
「初めてヴィオラを間近で見られて、よかった」
「伴奏の弾き方によってメロディーが弾き易くなったり弾きにくくなったりして、おもしろかった」
「音楽のことをより深く知ることができて、もっとピアノをがんばろうと思うきっかけになった」
と前向きなフィードバックがありました。
じゃあ、また次も何かおもしろいテーマで門下クラスを企画しようっと!
ところで、門下クラスや門下コンサートは毎回ビデオ録画してDVDにして配布しています。前回までは保護者の方にお願いしていたのですが、最近ビデオを購入したので、今回から私が撮影とDVD作成をすることになりました(ちなみに購入したのはズームQ4nという、高音質のステレオサウンドを録画できるカメラです)。
撮影した映像を見ていたら息子(3歳)が興味を示して、皆の演奏をちゃんと静かに聞いて「みんな上手だね〜!」「ぼくもここで聞きたかったな」と。年中の生徒Mちゃんとはレッスン後によく遊んでいるので、そんな「おともだち」がピアノを弾いている姿を見て感心したみたいです。クラス中は子守役の義母と一緒に別室で遊んでいたのですが、発表会の時だけでも呼べばよかったかしら。
息子にはまだ特にピアノを教えたりしていませんが、彼なりに興味を示しているんだな、と嬉しくなりました。
さて、12月のイベントはこれで終了です。今月は特に本番も無いので、来月の本番に向けての練習と新しいソロ曲の譜読みなどしつつ、家事育児に追われる毎日になりそうです。
相変わらず長文駄文のブログ記事になりました。
最後になりましたが、改めて森口恭子さんに感謝です。
ありがとうございました!