海外ドラマの合間に、ちょっとほっこりしたくてディズニーを見た。
さすがディズニー、抜群の安定感。この信頼は、未だかつてほとんど裏切られた事がない(『ニモ』以外)。
みんなが幸せになって、子供も大人も楽しめて、斬新な世界観でいつも新しい驚きがあって、笑いと涙があって、最後には愛によって救われる、と、絶対的なルールがたくさんあるにも関わらず、次から次へと素晴らしい作品を作れるのは、本当に凄いと思う。
ちょっと前に映画館で見た『モンスターズ・ユニバーシティ』もとても良かった。
前作が斬新で面白く、僕も大好きだっただけに、「前作を越えられなくても仕方ないか」という思いがあったが、そんな心配はとんでもない事で、二回りも三回りも大きくなって帰って来てくれた。
同じ世界観ながら見せ所はまったく別で、よりリアルにより精密に描かれたモンスター世界には、本当にワクワクした。
映画の世界では、大抵続編はつまらなくなっていくと相場が決まっているが、ことディズニーに関してはそんな法則は当てはまらない。(予算の問題もあるかもしれないが、)みんなが本当に真剣に作っているのが分かるというものだ。
昨日見たのは『シュガー・ラッシュ』。ゲームの悪役が自分の役割にウンザリして、ある日人気者になるために行動を起こす、というアニメーション映画だ。
閉店後のゲームセンターでは、電源コードを通じてゲームのキャラクター達が自由に行き来しているという世界観に、とてもワクワクした。業務用のタコ足配線の部分が、巨大ターミナル駅だ。
冒頭では、悪役であることのストレスに悩む主人公が、他のゲームの悪役達と、断酒会よろしく、車座になってミーティングに参加する。
そこにはクッパ(マリオ)やザンギエフ(ストリートファイター)などの日本のゲームの悪役も参加している。
しかもリーダーはグズタ(パックマンのオレンジの敵。いい声)で、会場は「パックマン」の真ん中の囲われてるとこという念の入りよう。なんてリアル(笑)
そんなぶっ飛んで斬新だけど、なんだかリアルで生々しい世界の中で、最新のゲームの軍人さんと、三十年前のレトロゲームのキャラクターが、一緒にお菓子の国を冒険したりするのだ。面白くない訳がない。
素晴らしいアイディアと、それを実現できる高い技術力の両方があって、初めて出来ることなんだなと思う。
ディズニー映画では大抵泣かされてしまう。『シュガー・ラッシュ』もそうだった。
棚に並べておきたい作品が、また一つ増えた。