競争」より「協力」

「競争」より「協力」画像暑中お見舞い申し上げます。

まだ梅雨の真っ只中なのに、毎日、うだるような猛暑が続いていますね。
皆様、お元気にお過ごしでしょうか。

7月に入って初めての更新です。
先日の七夕も暑い一日でしたが、夜も晴れて、きっと織姫様、彦星様も逢えたのでしょうね♥️
そして、教室の生徒さんたちの短冊に書いた願い事もきっと叶えてくれることでしょう。🎋


私は昨日、猛暑の中ですが都内の某私立小学校の校内見学に行って参りました。

先月、そちらの学校の先生から、私の教室にご挨拶に伺いたいというお電話をいただきました。

私の教室の年中さんの生徒さんがそちらの学校説明会に参加されたそうで、その時に教室の話を聞いて、是非と思ってくださったらしいのですが、私は戸惑いました。

その学校は、大学附属の伝統のある有名な学校でしたが、私の教室の生徒さんでその学校を受験した生徒さんは誰もいないので、当然ながら入学している生徒さんもいないのです。
エリア的に、教室のあるこのあたりからは射程距離としてはちょっと不便ということもあります。これまでも説明会にいかれた生徒さんはいるのですが、受験までには至っていませんでした。

こんな横浜の小さな小さな教室に、その学校の先生に来ていただくのは、恐縮すぎます。日程を聞かれても、とにかく日々、授業に追われ、授業の間の休み時間もないですから、物理的に無理なのもありますし、第一、今年も今のところそちらの学校の受験予定の年長さんはいないのです😢

なのでお電話で、正直に、エリア的なこともあり、受験する予定の方がいないので、わざわざ来ていただくのは恐縮すぎると、、。
それでも先生は、短時間でも良いからお会いしたいとおっしゃってくださったので、これ以上、固辞するのも気が引けて、「それでしたら、私の方から先生のお時間のおありの時にご挨拶に伺います」と申し上げました。

私自身、その小学校のことはもちろんよく知っていましたが、訪問したことはなかったので、教室に来てくださるよりは、その方が良いと思ったのです。

そして、昨日、学校を御案内していくことになり、行ってまいりました。
見学させていただいて、そして先生のお話をお聞きして、いろいろ勉強させていただきました。

入試とは直接関係ないのですが、先生とお話しして、初耳なこともありました。

「生徒さんにはこの学校を見てもらって、気に入ってもらったら何度でも来てもらっても良いけど、他の学校の見学にもいろいろいかれるだろうから、それはどんどん行ってほしいし、他の学校を受けたいと思ったらそのお子さんに合うところにどんどん行ってほしい」
と、おっしゃったあとで、
「あのねー、他の私立小ってライバルというか競合関係だと思うでしょ?でもそれが私立小学校は一つなんですよ。仲間なの。他の学校の校長先生とも、すっこく親しくて、たとえば○○小とか、△△小の校長も友達ですよ、✕✕小学校もね、おっ、こんなシステム始めたな、とかって真似したり、ほんとに一つなんてすよ。だから受験生が他の学校に入学しても、生徒をとられたとか、とったとかそういうのまったくないんですよ。みんな親しくて。意外でしょ?」

と言われ、はい、ほんとに、そんなに私立小学校同士が親しくお付き合いされていることは私も意外でした。

各学校がいろいろ打ち出している制度は、給食にしろ、アフタースクールにしろ、これから来る少子化の時代に向けて、頑張っておられるそうです。


さて、話は少しずれますが、今の時期、夏というお子さんたちが頑張るこの時期を前に、保護者の皆様は、「小学校受験は夏で決まると聞くからこの夏は何が何でも頑張らせないといけない!うちの子、大丈夫かしら?伸びてくれるかしら?みんながどんどん成績があがっていく中、うちだけは上がらなくて、いやいや、それ以前にスランプでさえあり、ほんとにどうしよう!」
と、構えすぎて悩まれたり、悲観的になられてる保護者の方はいらっしゃらないでしょうか?
心配になるお気持ち、よくわかります。
他のお子さんのことは、しっかり見えるものです。

でも、決してそういう煽りや、他のお子さんの子とを勝手に想像して、「あのお子さんはすばらしいけど、うちはダメだわ」
と思わないでくださいね。

保護者の方のお気持ちは皆、同じです。
自信満々なはずはなく、皆さん、それぞれ不安です。

私は、ふぇありーは、「競争でなく協力」こそ、受験を乗りきっていくのに必要なことだと思っています。

教室の保護者の皆さんは今年も和気あいあいで、本当に嬉しいです。
受験に役立つこんなアプリを見つけたよ!とお母様が私や皆さんに紹介してくださいます。
「先生、このアプリ、おすすめだから他のクラスの皆さんに教えてあげて」と言ってくださいます。

いつも、私は「教室の仲間をライバルと思わないで。教室の仲間は一緒に合格する仲間です。ライバルがいるとしたら教室の外です。狭い水槽の中の仲間でなく、ライバルは海にいますよ」
と言ってきました。

これから受験まで、お子さんの様子、お母様もストレスフルになるかと思いますが、そんなときだからこそ、教室はお母様方にとって、くつろげるおうちのリビングであってほしいと思います。

競争からは何も良いものは生まれず、でも協力からは皆にメリットと安心感が生まれます。
不安なことは分かち合い、そして励まし合って、後半戦をのりきりましょうね!