ゴーストハントでぶるるっ>< | 横浜で読書とインプロと農業(旧:横浜読書会)

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2014年まで横浜の読書会&勉強オフ会を開催していました。現在は、発達障害の市民活動のため、読書会の開催をお休み中です。

ともです。

なかなか仕事のことが頭が離れず、
これは、なにか没入できる本を読んだ方がいい
と思いまして、久しぶりに、ゴーストハントを手に取ってみました。

なんだかムシムシして暑いし、夏っぽいし。


1巻を読みだしたら、だだっと最後まで読んでしまったのですがね。

ナルと麻衣の出会いの1巻。

主人公麻衣が通う学校のなかの旧校舎。
そこに出る幽霊退治というお話。

憎らしいだけの自傷霊能者少女も
もう30代半ばの私から見ると
なんだか、イタイなと思いつつ、共感も出来たりする。

今回2回目の読了。
2011年の発行で、発売と同時に毎回買っていたけれど、
あれからもう4年前になるのか。時の流れ早し・・・。

すでに漫画も小説も読んでいるので、
改めて読むと、以前気付かなかったことに気づきました。

原作(初版)を読んでないので、
リライトされたこのシリーズと
原作を比べるのは私はできないのですが、
機会があれば、原作も読んでみたいな。

ハデな巫女の綾子(いまだったらギャルとか?)とか
エクソシストのジョンとか、霊媒の真砂子、ぼーさんとか、安原さんとか、
読めば、記憶が少しずつ戻ってきます。なつかし。

ゴーストハント(1) [ 小野不由美 ]



2巻は、以前よりなんか、怖い感じがしました。
描写が上手いよね、作者。

ポルターガイストの表現が素敵。

ホラーの人形ネタって鉄板だけど、怖いよね。
とくに動く系。

ゴーストハント(2) [ 小野不由美 ]

これは、マンホールネタが怖かった・・。

あと、謎解きタイムの、人の歪みの表現が秀逸です。
自覚されず、コントロール外にある、自我は歪みとなって
他人からみて、奇怪な行動して映るのだろうな、と。

毎回、前回の心霊ネタにプラスアルファの内容で展開していくので
構成に厚みが出て、読んでいて飽きないなぁと思うのです。

ゴーストハント(3) [ 小野不由美 ]


4巻は、麻衣が縦に逃げるところが怖かったな。
子供がニタって笑うのって、何回演出として使われても怖いのはナゼなんだろう。

ギャップは、笑いにもなるけど、ホラーにもなる。
そう考えるとホラーと笑いって似た要素があるよね。

4巻で怖かったのは、飲み込まれちゃうシーンかな。
分かる人にはこの表現で分かると思います。

ゴーストハント(4) [ 小野不由美 ]


本気で怖い、5巻。
amazonのレビューに、怖くないって虚勢レビューを書いた人誰だよっ。
そして、毎回なぜか、夜中にゴーストハントを読む私。
しかも飲み物を飲みながら読むので、トイレに2回ほど行く羽目になるのだけど、それがリアルに怖い・・・。

麻衣が、ミスリードされそうになるシーン。
読者しか分からないシーンなのだけど、
これが一番ゾクッとくる。

元ネタの建物はこれです。
見に行ってみたいな~。幽霊にはもちろん会いたくない。

ゴーストハント(5)鮮血の迷宮 [ 小野不由美 ]

ナルの能力が明かされる第6巻。
怖いけど、5巻の次に読むとそんなでも・・って感じもあるけど、
夜に読むとやっぱり怖いよ・・?

ありえないところから、ありえない形で登場するとホラー。

ゴーストハント (6) 海からくるもの [ 小野不由美 ]


表紙がいいよね。いい仕事してます><

以外に7巻が怖かったです。
だんだんと自我や認知が歪んでいく表現が上手くて。

不自然なものが、自然に入ってきているのに、
それを不自然と思えないようになっている状況。

何かがオカシイのに、何がオカシイかが分からないから
違和感がつのり、恐怖を感じているのが、読者には伝わってくるのに
登場人物が偽りの記憶に従って行動していくのを見るのが
すごいゾクゾクしちゃうんだけど。

ゴーストハント (7) [ 小野不由美 ]


全巻を通した謎解きも明かされて、
あえて説かない謎の余韻もあったりで
満足な終わりかたな小説でした。

悪魔が棲む家が続編にありますが、
その先の新作、ぜひ書いて欲しいです~!!