中野整骨院|北九州市八幡西区折尾
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緊急を要する頭痛の共通事項は、「発症が急激で吐気嘔吐を伴う」ことであり、脳内出血、クモ膜下出血、急性
硬膜下血種、髄膜炎の可能性がある。
疑わしい場合、髄膜刺激症状の有無を診ること。

1)急性硬膜下血腫
ゴルフボールが当たるなど、局所に強い打撲があると、静脈が切れて出血する。傷口は小
さいが、止血できないので、数時間後には血腫が広がり、脳実質を圧迫するまでになる。

2)クモ膜下出血
先天的に脳動脈瘤があり、これがなんらかのきっかけで破裂する。この時の動脈出血はジェ
ット噴流様であり、硬膜や血管周囲の知覚神経が刺激されるため、バットで殴られたような激
しい頭痛が突然生じ、次第に意識消失する(出血量が少ないと意識消失までに至らない)。
出血すると脳脊髄液も赤く染まるので、脊髄穿刺で、血性髄液を認めれば本診断が確定し、
緊急外科手術が必要である。出血が持続すれば脳実質を圧迫する。

3)髄膜炎
感冒などを契機に細菌またはウィルスが髄膜(とくに脳軟膜)に侵入し、クモ膜下腔にある
脳脊髄液で増殖し、発熱、頭痛など感冒様症状を呈する。脳実質に感染が拡大すると意識消失
する。
中野栄煥