オノ・ナツメ著
オノ・ナツメは特殊な作家なのかもしれない、と最近思った。
好きな人は「すごく好き」で後の人はどうでもいいと思って言う人に分類できるのだ。
好きな人はオノ・ナツメの著作の全てに好きと言うフラグを立てるが、嫌いではないが好きではないと言う人は、名前は知ってるし見たことはあるが読んだことはない。
つまり、読んだことがある人は皆「すごく好き」になってしまうのだ。
まぁ、僕の周りだけだけどね・・・
この「さらい屋五葉」はオノ・ナツメの他の著作とは絵が違う。
他の作品の絵はキャラクターグッズとしても使えそうな・・?
いわゆるキャラっていう感じの絵。
「さらい屋」は見ての通り。
そして全編においてシリアスな雰囲気が醸し出されているのだ
タイトルから推察できるように、誘拐を生業にしている5人の話なんだけど、それぞれにお金が必要な事情がある。
「五葉」というのは紅葉の葉っぱのことで葉が五つに分かれているから。
先ほど5人組と書いたが、表紙の黒いほうが加わるまでは4人、最終的には6人組?というか5.5人組(`∀´)
依頼があったりなかったりするが、誘拐して身代金をもらい、仲間内で分配する。
依頼人の事情、誘拐された側の事情、誘拐する側の事情。。。
まぁ、世の中いろいろあるよねぇ・・・
人はぞれぞれ必要とする人のタイプがあり、どんな状況であってもそういう人がいれば安定していられる。
お金があっても孤独を感じる人。お金がなくても満たされている人。
お金で何でも買えると思っている金持ちを貧乏人。
時に幸福で、時に不幸で・・・
それでいいんだ、と思えてくる作品なのだ。
オノ・ナツメにはまる人はきっと台詞にキュンキュンしていると思う。
これは今ここに書いてもきっと解らないと思う。
よくTVで「名言」を集めた番組とかあるけど、あれは名言を言った状況のVTRがあるから納得がいく訳で、
台詞だけ見てもなんだか解んないよね?
それに、「これぞ名言!」と思うポイントも人それぞれ違うしね。
でもきっと、どの人にとっても「これぞ名言!」があるのがオノ・ナツメの作品の凄さなんだと思う。


