ネタバレ注意報! 「さらい屋五葉 全8巻」 小学館 IKKI COMIC

オノ・ナツメ著


オノ・ナツメは特殊な作家なのかもしれない、と最近思った。

好きな人は「すごく好き」で後の人はどうでもいいと思って言う人に分類できるのだ。

好きな人はオノ・ナツメの著作の全てに好きと言うフラグを立てるが、嫌いではないが好きではないと言う人は、名前は知ってるし見たことはあるが読んだことはない。

つまり、読んだことがある人は皆「すごく好き」になってしまうのだ。

まぁ、僕の周りだけだけどね・・・


この「さらい屋五葉」はオノ・ナツメの他の著作とは絵が違う。

他の作品の絵はキャラクターグッズとしても使えそうな・・?

いわゆるキャラっていう感じの絵。

「さらい屋」は見ての通り。


そして全編においてシリアスな雰囲気が醸し出されているのだ

タイトルから推察できるように、誘拐を生業にしている5人の話なんだけど、それぞれにお金が必要な事情がある。


「五葉」というのは紅葉の葉っぱのことで葉が五つに分かれているから。

先ほど5人組と書いたが、表紙の黒いほうが加わるまでは4人、最終的には6人組?というか5.5人組(`∀´)


依頼があったりなかったりするが、誘拐して身代金をもらい、仲間内で分配する。

依頼人の事情、誘拐された側の事情、誘拐する側の事情。。。

まぁ、世の中いろいろあるよねぇ・・・


人はぞれぞれ必要とする人のタイプがあり、どんな状況であってもそういう人がいれば安定していられる。

お金があっても孤独を感じる人。お金がなくても満たされている人。

お金で何でも買えると思っている金持ちを貧乏人。

時に幸福で、時に不幸で・・・

それでいいんだ、と思えてくる作品なのだ。


オノ・ナツメにはまる人はきっと台詞にキュンキュンしていると思う。

これは今ここに書いてもきっと解らないと思う。

よくTVで「名言」を集めた番組とかあるけど、あれは名言を言った状況のVTRがあるから納得がいく訳で、

台詞だけ見てもなんだか解んないよね?

それに、「これぞ名言!」と思うポイントも人それぞれ違うしね。

でもきっと、どの人にとっても「これぞ名言!」があるのがオノ・ナツメの作品の凄さなんだと思う。


ネタバレ注意報!
「ちょんまげプリン1・2」 小学館

荒木 源 著


上条敦士の表紙につられて買っちゃいました(●´ω`●)ゞ

映画にもなっているので読んでる人も多いかと思います。

映画だけ見て原作を読んでない人もいるでしょう。

何と言っても主役がジャニーズですからねぇ(*´Д`)=з


しかし、原作を読んで映画を見てない人間から言えば

主役が若すぎる!!


時代劇の影響か、どうもああいうものは実年齢よりも見た目年齢が老けているイメージがある。

主人公の木島安兵衛は実年齢は25歳だけれど、今の時代の33歳である弘子から見ても40代には見えるという外見の持ち主という設定なのだ。


ジャニーズの子は実年齢よりも幼く見える子がほとんどだろう。

自分が名前を知らないということはおそらく堂本兄弟よりも若い子なんだろう、

と考えるとちょっとイメージが違う。

いや、大分違う(=◇=;)

むしろ2巻のほうの主役なら納得が行った気がする・・(-。-;)

2巻は1巻で保育園に行っていたともやが14歳になり、現代から江戸にタイムスリップするのだ。


いったい、日本人はいつから実年齢よりも見た目年齢が若くなったんだろう・・・


それはともかく、この話は文政9年(180年前)から現代にタイムスリップしてきた侍(木島)が、

ある母子家庭に転がり込み、働く母親(ひろこ)に成り代わり家事を代行していたところ意外にも

料理がうまいという事になる。

特に江戸時代には贅沢品とされていた砂糖を使ったスイーツは思い入れの強く、見る間に上達する。

ある日、息子の友也がテレビ番組の一般参加企画、TVチャンピオンのスイーツ大会的なものに

勝手に応募してしまう。

「ござる」口調と時代錯誤な夫婦論・教育論に人気が集まり、ワイドショーのコメンテーターをしたり、

店をオープンしたり、あげく六本木ヒルズのマンションで暮らし始めたのだ。

ひろことしては、安兵衛がいてくれた頃は仕事に没頭でき、職場の人間関係も好転し、出世もした。

これからもずっと安兵衛がいてくれたらと甘えた考えを持っていたし、少しずつ好意も抱き始めていた。

一方、安兵衛は自分が稼いで女子供は家にいることが当たり前の世界から来た人間らしく、

家事をすることで働いている体裁を繕っていたが、やはり外で働いてお金を稼ぐという価値観を

捨てられずにいたのだ。

そんな時智也は家に帰ってこなくなった安兵衛を恋しく思い探しにでる。

安兵衛とひろこが必死に智也を探し出し3人で家に買える途中、安兵衛とひろこがお互いの気持ちに

気がついた頃合で安兵衛は消えてしまう。


8年後、14歳になった友也は無気力な少年になっていた。

ある日コンビニで万びきをし、追いかけてくる店員から逃げていたところ、穴に吸い込まれてしまい

180年前の江戸にタイムスリップしてしまう。

現代にも残っている江戸から続くプリンを売っていた菓子屋の記憶を頼りに友也は安兵衛を探す。

元服前の勝麟太郎や市川海老蔵などの協力もあって何とか安兵衛にも会えるのだが、なんと再開の

場所は牢屋の中!

それから紆余曲折あって、安兵衛も友也もお解き放ちになり、つぶれた菓子屋も立て直し、プリンを

売り出して大人気になる。

ちなみに、友也もその時代の女の子と両思いになったかも?というところで現代に戻ってくる。

つまりタイムスリッパーとの恋愛はご法度ということなんだな。


東京は水天宮に江戸時代のプリンのレシピを再現している菓子屋がある。

「風鈴」と書いてプリンと読ませるのだが、著者の着想はこのあたりからだろうと思うヘ(゚∀゚*)ノ

個人的には2巻はなくても良かった気がしてならない。

だって自分が江戸時代に行ったらもっとうまく立ち回れたような気がするからさ(・・。)ゞ

1巻は江戸時代の人が現代の何に驚き感心し、不快感を持つかっていう着眼点が面白かったし、

共感を覚えたから大満足だったんだけどねぇ(*´Д`)=з


ネタバレ注意報!
「そしてカバたちはタンクで茹で死に」 河出書房新社

ジャック・ケルアック&ウィリアム・バロウズ著


初回ということもありタイトルで選んでみました(-^□^-)

書店で見かけたときはタイトルに釘付けになり、

著者を見て即買いしました!

帯を読んでみたらさらにびっくり!Σ(~∀~||;)wao/

これが噂の『カバ本』でした!


バロウズを初めて読んだのは高校生の頃でした。

「裸のランチ」

タイトル買いです。

そして衝撃受けまくりです!

ジャンキーの描写が妙にリアルで、風邪薬しか飲んだことのない身でも「麻薬の幻覚ってこういうものなんだ」と妙に納得。


それもそのはず、バロウズ自身が薬中でウイリアムテルごっこと称して奥さんの

頭にりんごを乗せ、本物の銃で奥さんの頭を打ち抜くというツワモノでした(;^_^A

あとがきで映画化されていると知り、即レンタルしました。


(b^-゜) 好奇心と行動力は標準装備です (b^-゜)


共著のケルアックは残念ながら読んだ事はないのですが、

バロウズの研究本には必ず名前が挙がるので馴染みがありました。


とはいえこの本、作家として世に出る前の二人が書いたもの。

出版社に持ち込んでは却下されまくり、モデルになった友人には

「人生の汚点だから世に出さないでくれ」と言われ、なんと60年かけて日の目を

見たといういわく付の本であります!


高まる期待に胸躍らせ読んでは見たものの内容的には大したことはなく、

ちゃらんぽらんの美青年が同性愛者でしつこく付きまとう(見守る?)友人を

殺してしまい、最終的には自首した上正当防衛を主張したという最後を迎えるまでの

だらだらとした上っ面だけの友情物語・・・・


実在の人物をモデルにし、実話を下敷きにそれぞれがモデルだと思われる人物の視点で

交互に描かれる堕落した青年たちの生活。

酒、たばこ、ドラッグ、セックス、仕事と遊び。

視点が変わるので毎日破天荒に過ごしてる印象を持ちそうになるけど、

重ねてみれば毎日同じ事を別の人物としてるだけ。。。(*´Д`)=з

賞賛すべきは翻訳の山形浩生氏。

両著者の癖のある文章をキチンを書き分けてくれていますγ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ


内容的にはタイトルとは何の関係もないですが、

由来は読んでみないと解らないのでした(*^▽^*)


読むも読まないもあなた次第です!!(-^□^-)