プレイバック・和佳音 28
2014・10・26~愛媛・松山市~
急ぎ足で帰っていく和佳音の後ろ姿を見ていた。何かあるのかな…。そんなことを考えながら見送った。まあ、またあとで会えるんだから、いいか。ベンチに座っていたら、りっちゃんやまーちゃんたちが控室から出てきた。露店に昼食を買いに行くようだ。戻ってきたメンバーはカレーライスを持っていた。うわあ、めっちゃうまそう…。カレーには目がない。においにつられて、自分もカレーを購入した。ルーは甘めだったけど、日差しを浴びながら食べるごはんは格別だ。祭りの雰囲気を感じながら、速攻で平らげた。
午後からはnanoCUNEのライブ。前日25日の大街道でのサイクリングイベントでも見ていたから、2日連続だった。4人はおなかが見える衣装。チラッチラッとおへそが見えるので、ある意味セクシーだった。みんな、足が長いから、余計にそう感じてしまう。昼間から、何を考えているんだ…。自分自身をたしなめながらも、めったに撮れないnanoCUNEのライブでシャッターを切っていた。AiCuneとはまた、ひと味違った曲調。いつか定期公演にでも入ってみようかな。そんなことを考えていた。
ミニライブも終わり、同じカメラマンのHさんにJR松山駅近くまで送ってもらった。自転車に乗り替えて、サイン握手会のある石手川公園へ。会場に向かうと、開始予定時間よりも早く始まっていた。テントを設置しての、AiCuneとnanoCUNEの合同握手会。自分的には初めて見る光景だった。見渡してみると、やっぱり和佳音の姿はなかった。いつごろ来るのだろうか…。伊賀社長がいたので聞いてみると「もう少ししたら、来るんじゃないか?」と言っていた。そうですか…。まあ、しばらく待ってみるか。ほかのメンバーと楽しそうに話すファンを後ろのほうで眺めていた。
そうこうしているうちに、握手会が終わってしまった…。えっ、もう終わり??そう思っていたら、ツーショット&複数ショット会をしてから、握手会を再開するという。ああ、よかった…。和佳音と話せないまま終わるのなんてイヤだからね。木陰に2人で立ったり、ベンチに座ったり。いろんなポーズで写真を撮っているみんなを見ながら、和佳音を待っていた。定期公演の会場では何度かツーショットを撮ってもらっているけど、こういう野外ではめったに撮れないから、和佳音といっしょに撮りたいな…。そう思っていたが、待ち人は来ない。そして、写真撮影会が終わってしまった…。
再び、サイン握手会が始まったが、和佳音はまだいない。せっかくなので、nanoCUNEのこころのとことに並んでみた。もう陽も落ちてきて、周りは徐々に暗くなってきたが、いっこうに現れる気配なし。もしかして、もう来ないのかな…。そう思っていた午後5時半前、遠くの細い道から歩いてくる和佳音が見えた。福角会祭りの会場で見た私服のままだった。やっと来た…。彼女はいつもとは違う席に座った。なんと、1人だけ私服での握手会となった。おお、ラッキー。私服姿の写真なんて、めったに撮れないからだ。大きな襟のついた、女の子らしい衣装。和佳音にピッタリだと思った。こういう落ち着きのある服が好きなのかな。順番が回ってくると「ヤッホー、横チン!」と、いつも通りのあいさつをしてくれた。
待ち疲れたよ…。もう、来ないのかと思った。そう言うと「ごめん。遅くなっちゃった」。笑う彼女を見ていたら、どうでもよくなった。ところで、何をしていたの?「ちょっと模試を受けていたの」。えっ、模試?ライブの後に??疲れているのに大丈夫だったの???「まあ、なんとかできたかな」。正直、驚いた。和佳音が進学校に通っていることは知っていたけど、こんな時にも試験を受けるとは思わなかった。自分だったら、頭の切り替えが難しいし、こういうことはできないだろうな…。でも、よく見たら、少し疲れた顔をしているかな…。「おつかれさん」。そう言うと「ありがとう。またね」と手を振って別れた。頑張り屋さんなんだな。新たな和佳音の一面を見た日だった。