プレイバック・和佳音 10
2014・9・14~愛媛・松山市~
おそらく、真正面に座ったこともあるのだろう。レンズ越しだが、和佳音と何度も目が合った。なんだか分からないが、とてもうれしかった。そして、約10秒間、凝視された8月の愛媛日産のミニライブの時と同様に、ドキドキしてしまった。それも大好きな曲「ひだまり100%」の大好きな振りつけのところで見つめられるものだから、なおさらだ。なるほど、これがウワサのレスっていうやつか。写真を撮りながら、好きな子と目が合った時に恥ずかしくもときめいた遠い昔、高校時代を思い出していた。
アイドルのライブ会場を訪れる人って、こういう瞬間を味わいたくて来ているのかもしれないなって思った。会場の両端の階段のところには、多くのファンが立って応援していた。コールしながらサイリウムを振ったり、ジャンプしたり、さらにはいっしょに踊ったり。ライブには欠かせない存在だなって思った。ファンの声援があるからこそ、アイドルたちも楽しく踊ったり、気持ちよく歌ったりできるんだろう。ステージ上で輝く和佳音たちメンバーの笑顔は、ファンとの一体感から生まれるんだなあと感じた。
数曲歌った後のMCで、メンバーが自己紹介を始めた。左端の橋本真咲という子からスタート。それぞれが自分の名前や性格などを引っかけ、凝ったあいさつをしていた。個性的なものが多く、AiCune初心者の自分にとってはメンバーを覚える機会になるので、とてもありがたい。そして、8人目に和佳音がマイクを持ってあいさつした。「お菓子が大好き、高校1年生、16歳の村田和佳音です。よろしくお願いします!」。思わず笑ってしまった。とてもシンプルで、あっさりしていたからだ。でも、自分も甘いもん好きだから、勝手に親近感を抱いた。そう言えば、いつかアメ玉の髪止めをしていたことを思い出した。ひとつ、疑問が解決した。
また数曲を歌った後、メガネをかけた知らないおじさんが笛を吹きながら、ステージ横から登場。突然、ゲームを始めた。スーパーウルトライントロど~ん!先輩グループ・ひめキュンフルーツ缶の曲を当てるというものだった。3グループに分かれ、和佳音は岡田梨里、木下あすみという子と同じグループだった。最初の曲はみんな分からなかったみたいだけど、2曲目の時、和佳音は「ハイ、ハイ、ハイ!」と大声を上げながら手を挙げた。「ストロベリーKISS」で正解。とてもうれしそうな表情だった。
軽快にステップを踏みながら歌っている。楽しそうな反面、なんだか照れくさそうな表情をしていたのが印象的だった。次の曲も、和佳音は必死にアピールして正解。「フリーノート」だった。おそらく、和佳音ファンであろう人たちのコールを受けながら、彼女はうれしそうに歌っていた。2問連続正解で満足そうな姿を見て、負けず嫌いな性格なんだと思った。その一方で、女子高生らしい、かわいらしさも前面に出ていた。見ているだけで気持ちいい。そんなことを思いながら写真を撮りつつ、左ひじにあるアザがミョーに気になっている自分がいた。