プレイバック・和佳音 7 | フーテンの横チン

プレイバック・和佳音 7


2014・8・31~愛媛・西予市~
 うだるような暑さの中、坂道を登っていた。卯之町で乗合バスを降りて、歴史文化博物館へと向かっていた。地図で見ると、バス停からすぐなのに、実際に歩いてみると、予想以上に時間がかかった。丘の上のほうに目的地を発見。もうすぐ着くかな。そう思っていたけど、甘かった。宇和高校を回り込んで裏手に回ると、そこからが長かった。気分は15分ぐらい歩いた感覚。セミの鳴き声を聞きながら、ようやく目的地に到着した。シャツは汗でびっしょり、足が棒になっていた…。
 初めてAiCuneのミニライブに行ってから、約1カ月が過ぎていた。愛媛日産の時に購入したミニアルバムを何度も聴き、やっぱり普通のアイドルグループとは違うなあと、あらためてAiCuneのよさを感じていた。しかしながら、仕事が忙しかったこともあり、イベントに行くことはなかった。目覚まし代わりにCDを聴いてはいたけれど、ただそれだけ。AiCuneのことは、すっかり頭から離れていた。抱えていた仕事が一段落し、たまたまインターネットをボーッとしながら見ていた時、ふとAiCuneの存在を思い出したのだった。
 そういえば、和佳音って子が「定期公演に来てください」って言っていたよな。定期公演っていうのは、いつあるんだろう?気になってホームページを開いてみた。スケジュールの項目を見てみると、直前には定期公演はなかった。でも、次の日曜日に「西予市産が最高!えひめの食育応援団」というイベントがあり、AiCuneのミニライブがあるという。仕事の関係で、愛媛のうまいものに多くふれてきたことから、食育にも興味は多少なりあった。
 主催者側のHPも見ると、西予市のゆるキャラ・せい坊がステージに登場するとある。根っからのゆるキャラ好き。同時にAiCuneのミニライブも観られるんだから、行くしかない。宇和町へ行くことを決めたのは3日前だった。会場に入ると、すでに多くのお客さんが集まっていた。愛媛日産のミニライブ時に見た多くのファンもいっぱいいた。Tシャツを着ている人もいる。前のほうの席はすでに埋まっていたので、真ん中寄りの後方の席に腰を下ろした。
 開演時間になると、テレビで見たことのある男女のアナウンサーが登場。おそらく、何度か見ているからなんだろうな。客席に向かって、なにやらあおっている。「AiCuneファンのみなさん、お待たせしました!」と叫ぶと、メンバーがステージ横から姿を見せた。あれ?1人少ない。この前は確か、9人いたような…。ステージには8人しかいなかった。名前は分からないけど、大人っぽい顔をしていた子がいない。もしかして、体調不良で休みなのかな?そんなことを思いながら、カメラを構えていた。
 和佳音はストレートに髪を下ろしていたが、右耳付近に髪飾りを付けていた。よく見てみると、なんとアメ玉の形をしているではないか!へえ、こんなのもあるんだ。甘いものが好きなのかな?そんなことを考えながら、シャッターを切った。CDにも収録されていた「ミズイロの閃光」、そして「キラキラレボリューション」を歌った。とても楽しそうに踊っていたのが印象的だった。久しぶりに見たAiCune。やっぱり、生で見るといいもんだなあ。そう思った。