前に書いたように幼少期
私は母方の祖母と、叔母の3人で
暮らしていた。
幼稚園の時に他界してしまったので
そんなにたくさんは覚えてないけど
書いてみようと思う。
色白で、病弱で…
とても優しい人だった。
私はいつもおばちゃんの腕枕で寝た。
病床のおばちゃんから、坂の上の薬局へ、お使いを頼まれ
「お釣りでガム買っていいからね」
当時はちょくちょく停電があり、
ある日、私はおばちゃんと2人
停電した部屋 ロウソクの灯りのもとでカニを食べて それがとても美味しくて
幸せだった。
近所に住む両親がたまに私を連れてくために来た。
どれくらいの頻度だったか、わからないけど私は私の家は、おばあとおばちゃんのいる家だったからそれが嫌で仕方なく
おばちゃんと出かけて、商店街で黄色い傘を買ってもらいゴキゲンで帰宅
そしたら家の前に両親の車があった。
私はもちろん行きたくなくて
雨も降ってないのに、買ってもらったばかりの傘を拡げ、私の体を隠したら
連れて行かれないんじゃないかと、
本気で思ってそうした。
もちろん無駄な抵抗。
両親も預けっぱなしでは私が離れてしまう、それは良くないと思っての行動
でも、たまに連れていかれる両親と姉の住むアパートは、私には居心地が悪く、
いつも私の家に帰りたいと思った。
市場で働いてた祖母が帰りに買って来るお惣菜が日々夕食。祖母の兄が経営していた惣菜屋さんが、祖母の職場の傍で
そこのお惣菜で育ったと言っても過言ではない。
ある日祖母が買ってきた春雨のお惣菜を、鍋で炒め直し3人で食べた。
私はその美味しさに感動し、
「これ、おかわりある?」と、台所に見に行ったらおばちゃんがケタケタ笑い
「この子は面白いねー」
私はおばちゃんが笑ってくれたことがとても嬉しくて
幸せな時間だったな。