ラブ『楽しさの中でことばを育てるST(言語聴覚士)たつみともこ』のブログへのご訪問ありがとうございます。

 

ことばや読み書きにつまづきのあるお子さんの中には、感覚や感覚統合レベルで課題があるお子さんがおられます。

この記事では感覚統合について概説し、最後に言葉との関連について私の視点も含めて書きます。

 

マーメイドことばのサロンでは、ことばの指導がお子さんの自信へとつなげるために感覚統合なども含めた指導や相談も行っています。

その理由は、ことばを話すこと、コミュニケーション、読み書きは、感覚統合の最も進んだ段階にあるからです。

 

ニコ感覚統合とは

クローバー人間の感覚 は7つある

 五感(触覚、視覚、聴覚、味覚、嗅覚)

 固有受容覚(手足の状態・筋肉の伸び縮みや関節の動きを感じる感覚)

 前庭覚(身体の動きや傾き、スピードを感じる感覚)

 

クローバー感覚統合

 感覚には、生活の中で、絶えずさまざまな感覚器官から入って来る

→脳は、このたくさんの感覚をきちんと分類したり整理したりする:感覚統合

→その時に応じた感覚の調整や注意の向け方ができるようになる

   例、自分の身体を把握する、道具を使いこなす、コミュニケーションをとる(周囲の状況の把握とそれをふまえた行動)

 ショボーン 感覚統合がうまくいかない

    先生の話を静かに聞くというシーンにおいて、「視覚」で先生を、「聴覚」で話を聞くことに主な注意をおくべき時に、感覚統合がうまくいいっていない子どもは「触覚・前庭覚」同じ程度の注意を向ける
→たまたま触れた隣の席の子の腕に過剰反応、姿勢を一定に保てずそわそわしてしまう

 

①第一段階基礎感覚(前庭覚、固有感覚、触覚)と視覚、聴覚の発達
刺激を感じ取るところから始まる

➁第二段階姿勢・眼球運動のコントロール
基礎感覚で刺激を感じ取る→前庭覚と固有受容覚の統合;重力に対して身体を持ち上げ、持続的に姿勢を保てる→身体の中心部である首や体幹などの中枢系の発達→体幹と首が安定;眼の動きの発達;動いているものを見続ける、視点を移す

➂第三段階ボディイメージの形成、運動コントロールの基礎
体幹など自分の身体の中心がしっかりする→身体の末端まで意識が向きが形成→他の人やものとの距離感を正しくつかめる

運動コントロール;身体の各部位で運動を実行する動き

第三段階でつまずきが見られる場合、身体の動きがぎこちなかったり、ものや人によくぶつかる

④第四段階手指の機能分化・言語機能
<手指の機能分化>
手指を細かく動かせ、力の入れ具合の微調整ができる:鉛筆、はせみ、箸の使用、靴ひもを結ぶなどの動作

 

クローバー感覚の統合と概念の形成
感覚の統合のくりかえしと「これはバナナだ」という言葉との結びつき→バナナの概念

バナナを例にとると、
  さまざまな感覚でバナナを捉える
子どもがバナナを見て、「黄色い、長い」(視覚)、鼻を近づけて「甘いにおい」(嗅覚)、触ってみて「柔らかい」(触覚)、「柔らかくてて重みがある」(固有受容覚)、食べてみて「甘い」(味覚)、「ねっとりする」(聴覚)、と今まで活用してきた感覚を使ってバナナを捉える

⑤第五段階学習や運動の達成・高度化
今まで挙げてきた感覚統合がくりかえし成功することで、最終的にある程度の集中力を必要とする教科学習や、自分自身の行動を振り返り客観的に評価すること、自分の衝動・欲望を抑制する

感覚統合のくりかえし→子どもが自分の力でできることが増え、自信や自尊心も高まる

 

以上から、ことばを話すことや読み書きは、感覚統合の最も進んだ段階にあると考えられます。

ことばの問題について、感覚・感覚統合の視点から考えると、例えば以下のように捉えることができるでしょう。

 

ニコことばのつまづきを感覚統合の視点で見ると

クローバー発音の誤り

①(聴覚):正しい音と誤った音が聞き分けられるか?

➁(ボディーイメージ、運動のコントロール)舌で唇をなめたり、上下、左右に舌を動かせるか?頬のふくらましはできるか?

➂(感覚統合、運動のコントロール)聞いた音をそのに通り発音できるか?

 

例えば、➁のお子さんの場合、舌で唇をなめらない場合;唇の大きさや位置は分かっているかなどのボディーイメージ、舌、唇や口腔内の触覚の鈍さはないか逆に過敏はないかなどなどチェックして必要な指導やアドバイスを行います。

 

クローバー文で話せない

 (基礎感覚、運動のコントロール)名詞を十分に知っているか?

 (基礎感覚、運動コントロール、ボディーイメジ) 動詞を十分に知っているか?

 (基礎感覚、運動のコントロール、文法)助詞、形容詞を知っているか?

 

例えば、知っている動詞の数が少ない場合

  「自分の体を動かして動詞の意味の動作ができるか」をチェックして、運動のコントロール・ボディーイメージを高める活動をします。

  「動詞と動作を表すことを知っているか」→概念

 

クローバー読み・書き

 (姿勢・眼球運動)目で文を追えているか?

 (基礎感覚、感覚統合)語彙は十分にあるか?

 (視覚・固有受容覚)文字の形をとらえられているか?

 (運動コントロール前庭覚・固有受容覚)鉛筆を正しく持ち、線をかけるか?

 

 

 

   感覚統合統合療法認定講習会を修了しました!

 

ニコニコここまでお読みいただきありがとうございました。

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