忘れもしない 8月16日水曜日の朝。
いつも通りに 朝5時に出勤をして 8時過ぎに朝食を取りに行こうとしたら
なんとなく見覚えのある方が 受付の前で身分証を提示している![]()
そう、ついにこの日が訪れてしまいました。
州のクリニック監査 ![]()
監査に来る人をState Surveyorと言います。
実は、以前働いていたクリニックでも数回同じState Surveyorが監査に来ていたので 彼女の顔を覚えていたYOKO
でも、顔を見た時は ”OーMーG"
のひと言のみ。
いつか来るだろうとは思っていたけれど 思った以上に早かった。
(予定は11月頃だろうという事だったので)
DFW近郊は2人の専門State Surveyorがいるのですが よりによって来たのは厳しい方でした![]()
State Surveyorは受付にクリニックのマネージャーを呼ぶようにと伝えていました。ってYOKOの事です。笑
YOKOは 一生懸命 笑顔を作り挨拶へ。
" Good morning!
How can I help you?"
" Hi, My name is OOO, I’m from the state. I am here to observe your clinic"
あとは 彼女の指示に従うのみ。
受付スタッフへ 大至急 上司やMDに連絡をとるように指示をしState Surveyorを連れて
クリニック内を案内。そして会議室へ連れていくと 質問が始まる。
州に提出した書類の内容確認やクリニックの免許などなどを求められる。
言われた書類を全て提出するが、テンポが早い![]()
様々な書類を提出しなさいとリストを伝えられる。
ここ1年分の事故報告書、入退院報告書、患者さんの血液検査等の証明、インフェクションレポート、各診療科の書類、スタッフの役職、免許などが主。
YOKOが忙しく集めている傍ら 今度は診療風景の観察をしたいという![]()
という訳で 急遽、クリニックのフロアーを案内。
各スタッフの看護技術、例えば注射の仕方、患者のアセスメントの仕方などを監視。
この他、全ての医療器具などが期限切れでないかなどを棚を開けて確認している。
とりあえず チェックできるものは全てチェックしていた感じ。
そして その度に彼女から質問を浴びる。
"Give me a copy of this procedure manual" ーマニュアルのコピーが欲しいわ
"Show me the Governing Body minute" ー会議の報告書を見せて
"Give me a copy of policy manual" ーポリシーマニュアルが欲しいわ
その度に50冊くらいあるバインダーの中から 必要なものを見つけて提出する。
すると 幸いにも連絡を受けた上司を含め 会社の関係者6人程応援に駆けつけてくれる。そうでもないとこの書類を提出するのは一人では忙しい。
これは 午前中の出来事。
午後は提出書類の確認、面接などになった。
面接とは State Surveyorがカルテなどチェックをしていて 疑問を感じたら その場で職員が呼ばれ 状況などを説明したりする。
YOKOは 患者さんのこと、クリニックのことなどは聞かれたけれど きちんと記録もしているし患者さんともコミュニケーションをとっているし 質問の答えは大変ではなかったかも。
State SurveyorもYOKOの記録はとても良く出来てるわとか褒めたり笑顔を見せてくれるようになってきて 冗談まで言える位 リラックスモードに。
上司は ”この、State Surveyorの彼女は過去10年笑ったこともない” と不思議がっていた程。
そして 無事に1日目終了。次は金曜日に来ると言われる。
終了してから 上司とYOKOは夜中までクリニックで書類の確認、スタッフの書類集めなどをし 翌日も早朝から夜中まで行う。
生きた心地がしない日々だった。
予定通り金曜日は朝から訪問。
昼過ぎまで 水曜日同様に面接やスタッフのチェックをして大体の集計が終わったようでExit Callが言い渡される。
内容的にも深刻な問題はないような事を言っていたので多分大丈夫だっただろうと思われるけれども 今回はクリニックにとってinitial Surveyであったので YOKOの責任が重大だった。
これから10日間の間に 報告書が届き結果が知らされる事になっているので それまでは静かに過ごしていようと思います![]()
今までの看護師生活20年位の間 こんなに責任をもって働いた事が無かったので、この経験は人生で一番緊張した数日間となりました。やはりマネージャーは大変です。
そんなかんだの数日間だったので 今週末はグッタリして過ごしています![]()