真央さんの悲報。

 

 

昨日は1日彼女のニュースを見ていました。

 

 

笑顔と愛に溢れ、たくましい女性でした。本当に残念でした。

 

 

看護師として働いていると 職業柄、彼女の写真などや状況をブログで見る度に

 

 

彼女の状態が把握できてしまい 辛かったです。

 

 

実はYOKO、日本での経験は

 

 

産婦人科、整形外科、訪問看護、救命救急、一般外来、手術室そして緩和ケア。

 

 

緩和ケア病棟では 1年ほど勤務をしていました。

 

 

その時にあった話です。

 

 

ある日の夜勤に行くと 

 

 

80代の男性で末期ガン、意識状態も低迷状態。呼吸状態も悪い。低血圧という患者さんのお部屋の担当看護師でした。

 

 

昼間の看護師から申し送りの際 

 

 

”患者さんの奥さんが泊まっていて 奥さんから絶対に鎮静剤や鎮痛剤は使わないでといわれているので 絶対に使わないでください” と伝えられました。

 

 

緩和ケアでは 苦痛の予防と緩和をすることが目的なので 

 

 

なぜ そのような申し送りがあったのか不思議でした。

 

 

患者さんのお部屋に行き 名前を呼ぶと

 

 

意識はしっかりしているようで、目を向けてくれるのですが

 

 

かなりの努力呼吸であり とても辛そうでした。

 

 

”辛いところはありますか?” と聞くと

 

 

目を閉じて何も言いませんでした。

 

 

すると奥さんが 

 

 

”看護師さん、今夜 絶対に薬などを使わ無いでくださいね”って念を押すように言ってきました。

 

 

明け方近くになり 定時の見回りに行くと 奥さんが泣いていました。

 

 

”看護師さん、痛み止めを使ってあげてくださいな。本人は痛くてしまたなかったのでしょうが 次に痛み止めを使うと さらに血圧が下がって この人、死んでしまうのが怖くて使って欲しくなかったんですが あまりにも辛そうで見ていられなくなりました…”と。

 

 

奥さんも精神的に追い詰められてしまったのでしょう。

 

 

患者さんに尋ねると YOKOの目をじっと見て”痛み止めを使ってほしい”と伝えようとしているのが分かりました。

 

 

案の定、血圧は低かったのですが 医師の指示のもと痛み止めを注射しました。

 

 

この時 YOKOは看護師の経験が5年位しか無い時だったので

 

 

この注射を打ったことで 患者さんが亡くなってしまったらどうしよう、って

 

 

不安と罪悪感を抱えながら注射を打った記憶が今でも心に残っています。

 

 

結局 その患者さんは翌日に永眠されたと聞きました。

 

 

その他、たくさんの患者さんの最後も看取られてもらいました。

 

 

家族に囲まれて永眠するかた、

 

 

一人で孤独に永眠するかた、それぞれ皆別々の旅立ちでした。

 

 

中でも 多くの人に囲まれて亡くなっている方をみると少しホッとしました。

 

 

きっと生前の人柄が人を呼ぶんだろうな、って思っていました。

 

 

このように 様々な経験を緩和ケアでさせてもらったのですが

 

 

緩和ケアでの仕事は 仕事が終わって家に帰っても患者さんのことを色々と考えてしまい

 

 

あの時、あれをしてあげれば良かった、これにしてあげれば良かったと

 

 

色々考えて 翌日仕事へ行くとその患者さんは永眠していたと知るというのを繰り返し。

 

 

仕事とプライベートが分けられなくて辛かったです。

 

 

最終的に 自分にとっての看護師とは 救命でありたいと

 

 

緩和ケアの次は 救命救急に部署替えをしてもらったYOKOでした。

 

 

看護師の皆さんも働いていると色々な経験があると思いますが

 

 

一つの専門に絞らず 色々な部署で経験をするのは とても大事なことだと思います。

 

 

YOKOも20年近く看護師として働いているのですが 

 

 

今は その全ての経験がアメリカでも役立っているんです。

 

 

世界で活躍している看護師さん、より良い看護を目指し、みんなで頑張りましょうね。