昨年がんとわかるまで通院していた病院に
カルテ開示をお願いして届きました。
外来全て開示したので凄い枚数です。
婦人科、整形外科、循環器科、肝臓内科、
そして外科。

これまで自分が受け取ってきた感覚と
カルテに書かれている事のズレが無いか。
いつから慢性肝炎になったのか....。
もっと早く投薬治療対象にならなかったの?
服用していたらがんにならなかったのでは?
色々思いは出てきます。
タラレバですが、どうしても自分の過去を
見てみたかったのです。
それでカルテ開示に踏み切りました。


え、
慢性肝炎とは当初から書かれている!
必ず定期受診を、
HBVDNAの説明を、と。
人間ドックで引っかかった膵臓も胃も
診て貰っていた(そうだった)



2012年〜2019年迄の血液検査が残ってた。
今振り返ればこの時がアナログ製剤服用の
分岐点だったのかな?と思われた会話が
あったことを思い出した。

2018年7月の血液検査
AST(36)、ALT(63)
ここまで高い数値は初めてだった。
翌月「HBVDNAの説明」とカルテにある。
そのHBVDNAは2.0
翌月、結果説明、服用にはならなかった。

翌年2019年1月の血液検査
AST(20)、ALT(28)
HBVDNAは1.5だった。
この時も服用とはならなかった。

そして2019年7月、
運命のがん発覚となるのです......。




アナログ製剤服用の目安を、
県内肝疾患相談支援センターに問合せした。
・肝機能良好の場合は服用しない判断で
   問題ない。
・服用有無で発がん率に大きな差はない。

そうなのか.....では、
私が考える肝発がんリスクのHBsAg量は?
HBsAg量低下にはバラクルードでいい?

HBVDNA(-)でHBsAgを下げたいと言う
判断は完全に間違っていないが肝発がんに
大きく関わるのがHBVDNA。HBsAgだけで
発がんを判断していない。
バラクルードでHBVDNAが(-)未検出と
低下した症例は変更不要となっている。
肝発がんに関しても有効と言う論文もあるが
実臨床では変更した方が良いと言う根拠無。

最近はHBsAg量とHBcrAg量と言う2つを
測定する事でHBVDNA未検出状態で肝臓の
中の活動性を少しでも把握するような検討が
なされている。
つまりHBVDNA(-)となり、肝臓の中の
活動性はかなり低下したのですが
その中でも活動性の有無を判断しようと。
HBsAgはあまり重要ではなく、
HBcrAg量は発がんに重要であったという
論文があるし、当院の解析でもHBsAg量は
有意ではなくHBcrAg量が有意な因子です。

そして、
現内服を行い、肝がん有無の定期的検査、
再発した場合も早期で見つけることこそが
一番重要ではないかと思います。
そう遠くはないと考えられている
次世代のHBVに対する新薬を待っても
いいと思います。



大変詳しく丁寧に説明して下さいました。
ありがとうございました。





そして2019年7月10日のカルテには、
HCCと考える。その旨告知。
核酸アナログ開始。次回からテノゼットで。
助成説明。必ず定期受診を。明日外科紹介。

え、次回からテノゼット!?
バラクルードではなくテノゼットがいいの?
なぜ最初からテノゼットじゃないの???


どうしよう.....。
テノゼット、ベムリディの方がHBsAgを
低下させるというデータありますよね....。
ここでHBsAgが気になり、ふりだしに戻る。
だって5桁あるんですもの....気になります。
でも今バラクルードで副作用もない。
耐性もできていない。
次の薬にカードを切ったら耐性出来たとき
新薬が出ない限りもう後がなくなる。
そんな不安も無きにしも非ずなのです。

通院している病院の先生に相談しようかな。
でもなぁ。
HBVDNA(-)だからいいじゃんの先生。
再発ありきの先生。
HBV無くならないじゃんの先生。
このカルテが目に入らぬか〜って
見せたいけどそうもいかないよね...困った。


う〜〜〜ん、考えます!!