去年お雛様をしまうとき、今年こんなに悲しい気持ちで再会することになるなんて、思いもつかなかった。
例年であれば、もっと早くに出していたのだけれど、今年はどうにも悲しくて、母に再三せっつかれて、今朝やっと飾った。涙が溢れて止まらなくて、お内裏様の烏帽子を上手く被せることが出来ず、また泣いた…
お雛様に込めた親の祈りなど、子を産まぬ鬼娘には理解出来ないだろうが、お雛様に罪は無い。ごめんなさいと言いながら飾り付けた。