樹よう子の気ままな絵日記

樹よう子の気ままな絵日記

2023/3/28に性転換し女性になりました。
2017/7/1から「音楽酒場すなふきん」を経営しております。ブログでは、その時その時の正直な気持ちを出していきたいです。

2023年10月14日(土)

 素晴らしいイベントでした。初の試み、LGBTQ+イベント。カメラマンのGanさんの呼び掛けではじまったこのイベント。

イベントのきっかけの一部となったのは私。さて、何を話していいのか~とても悩んだうえに決めたことは「LGBTQ+」と、さまざまなマイノリティがあり、それぞれがそれぞれの想いや考え方が異なる。当たり前ですね~人と人は違う。同じ人がいないように考え方も生き方も人それぞれ。それをわかった風には言うことはできない。そう、私は私の事しかわからない。トランスジェンダー(MTF)で性別違和を感じ性適合手術まで行き着いた私。私が語れるのはそれだけなのです。経験から女装さんやニューハーフは辿った道なのでわかります。そして僅かだけどトランスジェンダー(FTM)の気持ちもわからないでもない。でも絶対ではない。だから私は何故、性適合手術までふみきったのか。手術前後の気持ちの動きを中心に話したのです。術前まではブログでも書いているので再読していただければ概要はわかると思う。術後の大きな変化は時間が経つにつれ女性という自認が強くなったし自信がついた。要は大きなコンプレックスが失くなったと思っていただければわかりやすいかも。それに連ねられて女装時代と行動がかなり変わった。なんといっても銭湯は女性に入れるようになり周りからも女子としての認識が高まったといえる。そんな中で最も変化した事は女装時代ではあり得なかった"素っぴん"で行動するようになったことだ。考えれば2011年からの二丁目時代から最近まで化粧せずに表に出ることはなかった。例外はコロナ禍でマスクして買い物に行くことと入院中くらいだったと思う。つまり12年ぶりに素っぴんをさらしているという所。この心の変化は自分でもビックリするくらいだ。性適合手術のおかげで女性としての自信が大きくなり、生活が変わった。まさに前を向いて歩けるようになった。そのようなことを大雑把に語った。



 ライブは決して良いわけではないが永田さんと私のオリジナルのコラボはとても嬉しかった。



 永田さんの演奏は感動した。私にはとても15年もブランクがあるとは思えなかった。軽く鍵盤を触っているようなのに力強い音や繊細な音。弾く人によって同じキーボードでもこんなにも違うものなのかと感じながか素晴らしい音色に心癒された。



RYUSHAと永田さんのコラボも素敵であった。踊りの中からの表現の素晴らしさ迫力。違う次元に連れていってもらっているようだった。



そしてイギリスからのゲスト。LGBTQのQ。クイアの方々からのメッセージ。国によっていろんなあり方が違う。イギリスではクイアはいろいろ厳しいらしいが自らが勝ち取った権利や力というのは学ぶべき事が多い。

 


ラストは企画者のGANさんのコメントとリクエストのあった三人での「落陽」で締めたのだか、まさかのアンコール。何も用意してなかったので一発目で不本意だったオリジナル「遥かなる」を三人で演奏しました。



 この会を終え、思うことはタイトルの「LGBTQ+IVENT」だ。当事者としてはトランスジェンダーの私、イギリスからのクイアの二人。少しタイトルからは弱い出演者である。次回このタイトルで開催するなら、各々のマイノリティが参加し座談会的なものと音楽とのコラボが良いのかなぁ。と、いう気がしました。

 ご参加の皆様、企画のGanさん、作曲家の永田茂さん、ダンサーのRYUSHAさん、イギリスからのお客様さまThick and Tightさん 、ありがとうございました。


また一つ前に踏み出せたと思います。



Photo.Gan gokuraku images