●グレー系
・眩しさを防止する効果が高い。
・色を濃くする事で、より眩しさから目を守る。
・光を均一にカットするので、色調の変化が少なく自然な色合いで見ることが出来る=自然な見え方を重視したい。
・裸眼に近いカラーで見える。
・長時間かけていても違和感が無く、疲れにくい。
・クールな印象。
・濃度を濃くしすぎると、暗くなりすぎて使いづらくなる。
●ブラウン系(赤系)
・眩しさを抑えつつ、散乱する青い光をカットする事によりコントラストを高める。
・コントラストが高まるので、物体の輪郭がはっきり
する。
・運転など瞬時の判断が要求される時に適している。
・オールマイティに使えるので、最初の1本としてはおススメ。
・欠点は赤みが強いので、景色が赤っぽくみえてしまう。
・赤みが強いので長時間かけていると疲れやすい。
●グリーン系
・コントラストを下げ過ぎず自然な見え方になる。(グレーとブラウンの間くらい)
・目に優しいカラー
・『レイバン』にも使われているくらい昔から王道の一つ
・グレーほどではないが、裸眼の視界とあまり色調の差が少ない
●ブルー系
・人が眩しさを感じる黄色系を抑えるので、昼間の強い日差しがやや和らぐ。
・爽やかな印象、目元も涼し気でファッション的にも人気のあるカラー。
●黄色系
・イエロー系はコントラストをはっきりさせ、物を立体的に見せる特徴がある。
・日よけの効果は少ない
・天気のいい日に使用すると目が疲れたり、痛めたりする場合もある。
・日よけの効果は低い代わりに、曇りの日や悪天候時など光量が弱くのっぺりと見えがちな状況では、視界がすっきりと鮮明に見えるようになる。
●オレンジ系
・イエロー系と同様コントラストを高めてくれるカラーだが、やや暗くなる。
・イエローよりも生理的な刺激は少ないので、晴れていても使いやすいカラー。
・オールラウンドで使用可能。
・雪面の凹凸がわかりやすいので、スキーやスノボにも適している。
・暗すぎないので、インドアスポーツにも適している。
レンズの濃度の選び方
●透過率 or 可視光線透過率とは・・・
光がどれだけレンズを通過するのかという意味。
透過率の数値が低ければ低いほどレンズの濃度が上がって(レンズの色が濃く)行く。
(例)透過率15%=レンズ濃度は85%
つまり、より眩しさを抑えてくれる・・・しかし、透過率の数値が低くなりレンズ濃度が上がるほど、暗くなるので十分な光量がないと使いづらくなる。
🔶透過率の目安🔶
・透過率60%・・・レンズ濃度は50%
一般的にサングラスとしては、かなり明るいレンズ濃度。
カラーによっては、ローライト時でも快適に使いやすく、幅広い状況で使えるので、オールラウンドなレンズ濃度。
※但し、どちらかといえば光量の少ないシチュエーションに向いている。
・透過率30%・・・レンズ濃度70%
初めての1本にもおススメの濃度。
オールマイティーにならブラウン系のカラー。
眩しさを抑える事が優先ならグレー系のカラー。
・透過率10%台の濃度
かなり濃い濃度で眩しさをカットする力はかなり強い。
日中の晴れた日や朝日、夕日に向かって運転をする時以外は快適に使用はできない。
・透過率85%・・・濃度15%
普段使いでかけっぱなしも可能。
ファッション用として。
眩しさを防ぐことはできない。
ミラーコートレンズ
・相手から目が見えにくい。
・ファッション性がある。
・ミラーコートが光を反射してくれるので、眩しさが若干和らぐ。
・偏光レンズにつけると、偏光の効果が上がる。
・同じ濃度のミラーなしと比べると、やや濃度が濃く感じる。
・ミラーコートはキズが入りやすい。(目立つ)
・無色でミラーコートのみは出来ない。
・カラーはアリアーテカラーを使用
・見本染色でのミラーコートは出来ない。
・ハードコートとシルバーミラーコートは似ているので注意する。
偏光レンズ
通常のカラーレンズの1段上を行くレンズ。
偏光レンズには3つの種類がある。
① 偏光フィルムをプラスチックのレンズで挟み込んだもの。
② ポリカーボネート性の偏光レンズ。
③ 通常のプラスチックレンズに偏光のコーティングをしたもの。
① の特徴
・様々なカラー展開があり、レンズの濃度は濃いものから薄いものまである。
・度付き可能(度数制限があるので、度付きの場合は要確認)
・レンズを貼り合わせている為、ナイロール、ポイントフレームは不可(レンズが張り合わせてあるので、剥離してしまう)
・熱、水に弱い
・耐久年数は約3年といわれている。
② の特徴
・安価な偏光サングラスはレンズをローコストで作っている為、使っていて疲れを感じたり、歪みを感じる。
・製法によっては、光学的な事も考えて作られているので、裸眼のような感覚で掛けていられる。
・ 衝撃に強い。
・ メーカーによっては散弾銃で撃っても割れない。
・ツーポイントフレームでも対応可能
・度付きは不可
・ 一般的な眼鏡店では加工が出来ない。
③ の特徴
・HOYAが新しく開発した製法で偏光のコーティングになっている。
・ ツーポイントも可能
・ 度付き可能
・ 濃度の薄いカラーも可能
様々なシチュエーションでの例
・朝日に向かっての運転や夕日に向かっての運転
➡85%のグレー系(理由:直接太陽を見ることになるので、一番眩しさを抑えられる色)
・天気のいい日の昼間の運転
➡75% or 50%の偏光レンズ(理由:ダッシュボードの写り込み、路面の照り返しがある為)
・昼間かけっぱなしでいたい
➡50%のグラデーション、または35%のカラー(理由:買い物などで建物の中に入る事が予想される為だが、やや暗い。)
・ 屋内がメイン
➡25%のグラデーション(理由:屋内でも掛けていて、暗さを感じにくい・・・個人差あり)
