國學院大學×山種美術館コラボの

美術文化フォーラム・・今回2回目




國學院大學常盤松ホールが会場

渋谷からバスで10分ほど

近くには山種美術館


フォーラムの内容を見れば雨が降っても

風邪が治らんでも行きます!

講師はいずれも魅力的

第二部はクラリネットコンサート

残念ながら第一部のみ参加


講演1「村上華岳―京都画壇の画家たち」

    講師ー山種美術館館長 山崎妙子氏

スライドを用いてのわかりやすい解説

山種美術館の使命など


講演2「祖母・松園と父・松篁」

    講師ー上村淳之氏

今回一番のお気に入り講演だ

松園についての話は身内だからこそ知り得た

ことばかりで興味津々

戦時中は小さなアトリエに疎開したため大作は

殆ど描かなかったとか・・


アトリエは「整然と散らかっていた」?

ゴミ状のものさえアトリエに存在するものは

松園にとって大事な資料ということ


デッサン、下絵等には生涯一切鉛筆を

使わず墨を使用したとか


淳之氏が自宅に花を植え鳥など飼い始めて

から父松篁が訪れては花鳥を描くようになった

という話にも驚いた。

現在鳥たちは236種1000羽を数える


日本画とは・・

理想の形の中に画家の胸中が描かれて

なければならない・・

花鳥画も人間と共に花や鳥がいてこそ

リアリティがあるといえる


日本画は世界に類のない独自の文化歴史を持つ

外国のように「物」を描くのではない・・胸中を描く


最後に・・

「戦争のない世界が文化を育む」という言葉に

氏の信念を見た思い。


ー浅はかな理解力で恐縮ー



講演3「日本文化の源泉と信仰」

    講師ー国学院大博物館館長笹生衛氏


この講演もなかなか面白かった

かなり専門的な事柄ながら資料とスライドを使い


日本の神仏信仰の源、歴史をひも解いてくれて

素人にもおぼろげながら


特に新興の急激な変化をもたらしたものが天災

だったということに驚きとともに納得


何もかもがが流されてしまう・・埋もれてしま

うことに依ってこれまでの培ってきた信仰の

土壌も消滅

近年の日本列島の大災害ぶりを見ればよく分かる。

ちょうど1000年前に富士山噴火、異常気象の連続

そんなことから末法思想が浸透


3時間余、興味尽きない話ばかり・・よかったです。