一年の中で、師走がとても好きです。
ちょっと大袈裟ですが、この時期だけは、日本人だなぁって気分になるんです。
何故かお正月より、ずっと。。。
新しいカレンダーを買いに行き、大晦日に今年最後の一枚を捨てて、新しい暦に掛け替える、
たったそれだけのことなのに。
そこに2024年と言う文字がかざられるだけなのに、
これから始まる365日と言う、全く違う日々が現れてくる。
(願望も込めて。。。)
時を跨ぐその一瞬、未来との遭遇があるのですから。
本当に、暦を考えた人は超凄いですね!
ネットの比ではない、と心底思います。
ここ山陰米子の年の瀬は、いつもよりも忙しげに走る車が多くなる。
街の光景が、いつもとまるで違います。
でも、東京のように、買い物袋を下げて家路に向かう人の姿は、ほとんど見かけません。
兎に角、スーパーの駐車場を探して、カートを引きながら沢山の買い物をし、車に積み込み、
先を競って走る姿が日常の延長としてあるのです。
これは私が米子にいるようになったずっと前から、変わらない街の光景です。
初めて米子に来たのは、ちょうど師走でした。
東京しか知らなかった私は、仕事が終わる夜に向けて、いそいそと外出をする予定でしたが。
おっとどっこいです。
街は居酒屋以外はすべて閉店時間。
公共交通網はバスしかないのに、そのバスも走っていません。
ワクワクして、初めてのこの米子の師走のカウントダウンを待ち望んでいましたが。。。
私は、小雪降る、静かな静かな年の瀬を過ごしました。
今、この2023年のカウントダウンの中にいて、本当にどこにいても私達は同じ時代を生きている。
それを痛感しない日はありません。
その意味ではネットは素晴らしい!
暦と並ぶすばらしさです。
と同時に、だからこそマイワールドだけではない日常なんだと。。。
どんなに自分の世界に閉じこもっていたいと思ったとしても、まずあり得ないこと。
リアルタイムな情報として、世界中の出来事が瞬時に流れるのですから。
それが良いか悪いかは別にしても。
コロナから解放されたような今年の冬。
あらゆる分野で、また、元の社会、暮らしが戻ってきたような雰囲気がいっぱいの
この師走のカウントダウン。
でも、本当にそうなんでしょうか?
そうあって欲しいと言う願望ではないかと思うのですが。。。
いつ終わるか先の見えない、ウクライナ問題、そして中国、中近東地域。。。
国内では、大政党に捜査のメスが入りました。
まさに、「どうする、日本国民!」
関係ないよ、知らないよ。。。とは、言えない現実。
2023年が、残す10日で幕を閉じます。
その、カウントダウンの音のノイズを感じながら、小雪降る窓の外を見上げています。
時折り、少しだけオレンジの太陽が差し込みます。
昔のように親戚や家族が集まる訳ではないけれど、
それでも部屋を片付けたり、本棚の整理をしてみたり。