このブログをご覧になってくださる方

今のところ


私と同じで、

お子様を亡くされた方 が多いのでしょう

そして 当初は私自身もどうしても意識していたのですが、

亡くした時期や

亡くした子の性別 年齢

そして 亡くなった理由


自死、最初の頃は気になっていたし 

病気や突然という理由とは

そして今も 特に現実の周囲では

なんとなく 悲しみの受け止め方も

そこはやっぱり 違うんですね

ただ子どもを亡くした悲しみは変わらない


セミナーの講師の先生は精神科医をされている方でした

お話の中で印象に残った事を挙げていきます


まず、日本は世界先進国の中で

非常に自殺が多い国であること


その理由としては、時代劇の中で

「切腹」などドラマや歴史の中にあり

それは自らの意思による死

歴史的ヒーローが、美しく散る

特攻などは あれも

意識としては 自ら死を選択していく

日本には そういう

死を選ぶ美徳?文学者にも多いですよね

芥川龍之介とか、太宰治とか三島由紀夫


息子の部屋にはそれらの本がずらりと揃っていました。その時点で私も気が付かなかったなんて、、


また日本は宗教的にも仏教が文化として根付いた国

死とは 極楽浄土 

美しく 辛くなく 心穏やかなイメージですね


そして 世界地図には自殺の高い国が上がり

赤い色は高い国 勿論日本はそれ


イスラム教やキリスト教は

絶対に自殺はいけない事 となっていて

当然それらの宗教が主となる国々の自殺率は

とても低いものであること

先生自身が海外留学時代に滞在したお宅で

幼児向けの聖書の絵本などでも はっきりと

自殺はぜったい いけない事 と

すり込みのような文化があるんだそうで


言われてみると 

日本は死に対して

その辺が良いのかどうか曖昧で

そしてそれが 死に対するハードルを

グンッ!! と下げている そうです。


そして 日本の経済状況と自殺率も

リンクしていて

自殺率には戦後これまでの歴史として3度の山があり、一度目は戦後の世の中の文化、価値観が戦前のそれと教科書から、価値観から塗り替えられた時

次にバブル崩壊後の中高年 そしてコロナ禍

日本はどうなっちゃうんだろう⁉︎ という時

その率はぐんと跳ね上がるんだそうです。


そして 男の子は、男性は

黙って我慢する事が美徳とする文化

ヘルプを声に出さない文化

精神科医にかからなくてはいけない状況でも

我慢して堪えてしまう その理由もあって

男性は女性より明確に自殺率は高い

そして 男性の方がそれを行う手段として、

より確実性の高いものを選び、実行している

バイオレンス性の高い手段を取っている

との事です。


本とかで読んでいると

上記の事はよく挙げられているけど

先生の生の声で聴くと、ああ、そうなんだ

私達はとっても危うい状態で生活しているんだ と

気がつきます。


そして 精神科医にかかることは

今でこそ 敷居は大分下がったものの

内科や歯科にかかるその億劫さとはまた別で、

眠れない 食べれない 元気が出ない

それは 症状として出ていることで

そこで ゲートキーパーとして 歯止めとして

家族や 友人や 誰でも ペットでも

犬でも猫でも 亀でも 推しでも

〇〇がいるから死ねない それは大事で


でもそれを話すと、自死された遺族は

また苦しむんですよね

止められなかった 

気づけなかった

遺族さんはそういう悲しみを抱きます 

と 話されていました。


私は息子が亡くなった当初思っていたのは

いのちの電話に電話できるなんて

まだ大丈夫なんだ ヘルプ出してるんだ

本当に辛い人は もうその電話すらかける

そんな気力もなくって


息子は亡くなる前の年 11月頃

会社の中で沢山の厄介な仕事を抱え

部下も沢山持つ事になり

ある日は青森 ある日は広島

ものすごい移動 休日も仕事

家に帰ってきて、私達夫婦に辛さを訴えていた

愚痴を吐くことがもともとなかった彼が

具体的にこれとこれとこれが厄介で、、、と

話出して 

あなたが会社の悩みを話すなんて珍しいね、と

私が言った記憶があります。

父親にも父親の苦労がわかった気がする、とか

柄にもない事言い出して


後から思えば 

あれは、、、ヘルプだったんだ

彼女との結婚、子どもを持つことに対して

私もたまにラインで相談?に乗っていたら

携帯で話したいと言い出して、

え、今?

ホームセンターで買い物してるんだけど

と 

それでも息子は話したくて電話をかけてきた


後から会社の中でも新しく増えた部下達とも

上手くいかず とか 

痩せない とか アトピーが辛い とか

点 としての悩みや苦しみが 線になっていった

彼女から最後病院に行くことも勧められてた

それでも息子は認めなかった


セミナーを聴きながら 

ちょっと忘れるようにしていた事が

当時の息子の表情が

そこで なぜ 見落としたか

前日までラインをしていたのに 

あと一言送って 余計な雑談でも送って

うざい母親だと思われようと


振り返ったところで 結局 いまさらどうにもならないのが現実で

今はただ 同じ悲しみを繰り返す人が

一人でも増えないように 

そんな事を思ったりしました。