これから「いのちの電話」のセミナーに出かけます。
息子は、20歳前に
ある日気がついたら
富士の樹海の入り口にいました。
何故そこに向かったのか、
新幹線に乗って向かったのか
記憶も無かったと
後に本人も言っていました。
当時余りにも突然の事で
でも、今思うと
双極性のうつ状態だったのでしょうか
私の母も時折言いますが、
その時はたまたま神様が止めてくれたのだと
あのままいなくなっても
おかしくなかったのかも
私達親も驚いて
何も理由など聞けませんでした。
入学した大学で何があったのか
友人もいなくもなさそうだったけど
大学の授業が難しかったのか
理想と現実があまりに違ったのか
当時のことはその後も息子は語りませんでした
その時に「いのちの電話」の相談員は一度考えました。
ただ、その時は
息子の行動が理解できなくて
認められなくて
あと、軽いボランティア気分で
本当に切羽詰まった人を
救えるのかどうか
友人にも軽い気持ちで相談員になるのは
辞めた方が良い、と止められました。
数年経って息子は元気に取り戻し
息子が樹海に行った事を
すっかり記憶の底にしまっていました。
あれは何かの間違いだったんだ、と思って
忘れていました。
家族の中で一番明るくて
いつも皆を笑わせて
でも それは
息子は
ピエロを演じていたのかもしれない
そして、
今は息子の直前の気持ちを理解できるのかというと
やっぱり全くわかりません。
小さい頃からなんとなく
流行っているからポケモンを
DSを、プレステを買っていました。
どうしても欲しいとねだることは
あまりない息子でした。
そして、お金を沢山稼ぐようになった彼は
欲しいものは特にないんだ
といつも言っていて
会社の同僚や友人にご飯を奢ってばかりいました
ただ結婚はしたい
子どもは欲しいと言っていて
一緒に住む女性か見つかり
でも 子どもが出来ない身体とわかり
(後でわかった事です)
彼女の気持ちが冷え
仕事も難しい厄介な事が増えて
疲れてしまっていた のは確か
そんな事 よくある
若いのだから
なんとかなるよ
生きていれば 楽しい事だって
もっともっと 沢山あるよ
きっと話を聴いていても
そんな返事しか出来なかったかもしれない
辛い事を乗り越えられるかどうかは
その人が決める事
ただ、同じような若者がいたなら
何かのきっかけで、止められるなら
それで本人も、周りの家族も救われるなら
どんなにいいだろう
実際相談員になるのはとても大変で
研修も沢山受けないといけないので
今年はセミナーに参加するのみです。