息子がいなくなってから

息子がいないこの世なんて生きていても仕方ない

私はもう人生に満足したし

正直いつ亡くなってもいい

と思う反面


夫や娘のためには

生きなくてはと思う自分が行ったり来たり


古い友人、母と変わらない年齢の友人に相談したら 

かつてその人と一緒に習い事をしていたので

再開を勧められた。


本当はそれどころではない

グリーフケアのコミュニティを探して

同じ気持ちをわかってくれる人達だけで

自分を癒してもっともっと静かにいたい


迷ったけど

新しい一歩を踏み出した


私を見て 娘や夫が安心して

少しでも元気になるなら


息子は 

息子を知っている人ならば

信じられないかもしれないけど

クラシック音楽が好きだった

沢山のクラシックCDを遺してくれた

音楽や宗教音楽の本も沢山持っていた

中学生の時に吹奏楽部に入りたいと言っていたのをあまりにも意外と思ってしまったのと

楽器が高価なので反対して

特にお金もかからないハンドボールに入らせた


私は勝手に

自分の思う男の子像を思い浮かべて

彼にそれを勧めていたけど

女の子だったらきっと音楽も自然に習わせたし

元気で明るい母のイメージする男の子を

無意識に合わせていてくれたのかも


吹奏楽をやらせていたら

もっと違う息子だったのだろうか


なんて15年も前の事を

今更