まだ 2週間前には 何も知らなかった

父本人も知らなかった


夏はいつもどおりに訪れるし

学校はいつもどおりに夏休みになり

宿題もたんまり


仕事をしていても穏やかな日々

職場でも自分の部署の人とお昼を食べるメンバーと 数人の同僚にしか話していないので


これは夢だといいのにな・・と思ってしまう


父親は73歳なので まだまだ 生きたいだろうし

母も展開の早さに ついていけない様子


半世紀ほど一緒に暮らしてきた夫婦

年齢的に仕方ない そういう問題ではないんだなあ・・



私の子どもたちも 大きくなってきて

とりあえず ここまで 無事に来られたことを本当に感謝しなきゃ

旦那も 一生懸命 働いてきてくれて 感謝


永遠の命なんてあるわけないけど

神様 もう少しだけ 待ってて欲しい



昨日 叔母から初めて聞いた話


私が高校3年の12月に 母は乳がんの手術をしました


当時 教育大学の音楽科を目指していたのですが

経済的にも(東京の大学を希望していたので)不可能だと

地元の国立大学の教育学部に変更しなさいと 説得されました


冗談じゃない せっかくの上京 自分の当初予想以上の受験のチャンス

今頃地元に進学なんて 地元で教師になっても 一生 地元に過ごすなんて

周りの友人が 関東や関西の大学を受験するのに・・

今まで一所懸命やってきたことが無駄になってしまう


結果 国立の受験を全て 辞めることに 進路変更 

私立の4年生は時間的に合格は不可能・・短大へと大きく変更しました

そしてそのまま就職 結婚 現在に至るのですが


実は母の手術 

癌の摘出が うまくいっていなかったら 

本当は 余命1ヶ月だったそうです


これは 当時父と母の姉(叔母) だけが 先生に告知されたそうです


父は 一言もいわず 母の手術まで どんな気持ちだったのか

手術が成功して 癌が他に転移していなかったので 無事に命が助かったと


もしその話を手術前に私にしたら 私はきっと地元の学校を選んだろうに

地元で就職し 実家の近くで結婚していたかもしれないのに

母が私を東京に出してやってほしいと願っていたので

黙って秘密に 最後まで話すこともなく ここまで知られなかった


その当時 父はどんな気持ちで いたのか


もう 本当に なんてこと 

おそらく 今回のことも 自分ではきっと 気付いてたはず

ぎりぎりまで 秘密にしていたのかも そんな気がする

まいったわ