よきこと*きく ver.2

よきこと*きく ver.2

本の話中心に…。

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フジコ・ヘミング 魂のピアニスト (新潮文庫)/フジコ ヘミング

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フジコさんのコンサートに行ったのはかれこれ2年前くらいでしょうか。

CDであっても、フジコさんの息遣いが伝わってくるような感じがしますが、

同じ空間で聞くことができ、信じられないような時間でした。

この本は、フジコさんの自伝的なもので、

フジコさんの絵日記が多く掲載されています。

ただの個人的な日記といえばそれまでですが、

日記でさえ、芸術になりえるんだなと、

その筆跡や絵をめくりめくりしているだけで心が躍ります。

「子供の頃から、日記はよく書いてきた。今はもうほとんど書かないけれど、

日記のほとんどが、楽しかったこと、うれしかったことでうめられている。

私が描いた絵や、その時々で撮った写真をハサミで切り取って、紙に貼っていく。

新聞や雑誌の切り抜きも、どんどんページに加えて、日記はいつの間にかマイブックになっていく。

悲しいことは忘れようとして書き残さなかった。楽しいことだけを書いてきた。

(中略)

手元の日記をパラパラと繰ってみたら、何だか大変だった日々が、

明るく楽しい思い出ばかりだったと思えるからうれしい。」

漫然とただ抜き書きの寄せ集めのような自分の日記も、

いつか懐かしく読み返す時が来るのだろう。


武器としての決断思考 (星海社新書)/瀧本 哲史
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正解ではなく「いまの最善解」を導き出すために。

正直ディベートとか、大勢の中での発言とか大の苦手で、できるなら多数決で無難に無難に、という私です。
この本で、有益な話し合いをするための思考のコツを少しだけ教えてもらえました。

正しい答えを探すためではなく、あくまで、現時点での最善解を導くためにディベートがある。その姿勢にとっても共感できました。

昨今様々な問題があります。自分のまわりという、ごくごく身近なことから、日本国全体、そしてアジア、世界という大規模の問題。

何となく好かない、とか○○は絶対に悪いとか簡単に決めつけるのでなくて、様々な視点から、検討する。

ディベートの意義は相手を説得することでなく、よりよい方法を見つけること、なんだと、とてもわかりやすく書かれていました。


12月ですね。今日は月食があります。今年最後の満月タイム。


一年を振り返って、感謝と希望を感じたいです。