今日から、人気プログラミング言語Pythonについて、少しずつ紹介していきたいと思います。

 

Pythonとは

  Pythonは、オランダ人のグイド・ヴァンロッサム氏が1991年に発表したプログラミング言語の一種です。名前は、イギリスのBBCが製作したコメディ番組「空飛ぶモンティ・パイソン」に由来していると言われています。英語のPythonは、ニシキヘビという意味です。そのため、多くのPythonのログマークは、蛇の絵を使っています。

 

  Pythonはシンプルながら汎用性が高いので、多くのエンジニアに支持されています。人工知能(AI)の機械学習、ディープラーニングの分野で一気に浸透した感もありますが、サーバーサイド開発、システム管理、IoT(Internet of Things)など、幅広い分野で活用されています。

 

 

Pythonの哲学

PythonがインストールされたPCのコマンドプロンプトのなかに、「import this」を入れ、Enterキーを押せば、下記画面が出てきます。

 

 

The Zen of Python, by Tim Peters(日本語対訳)

Beautiful is better than ugly.
醜いより美しいほうがいい。

Explicit is better than implicit.
暗示するより明示するほうがいい。

Simple is better than complex.
複雑であるよりは平易であるほうがいい。

Complex is better than complicated.
複雑すぎるより、ただの複雑のほうがまし。
それでも、込み入っているよりは複雑であるほうがまし。

Flat is better than nested.
ネスト(入れ子)するより、しないほうがいい。

Sparse is better than dense.
密集しているよりは隙間があるほうがいい。

Readability counts.
可読性(読みやすい)が大切である。

Special cases aren't special enough to break the rules.
特殊であることはルールを破る理由にならない。

Although practicality beats purity.
しかし、実用性を求めると純粋さが失われることがある。

Errors should never pass silently.
エラーは隠すな、無視するな。

Unless explicitly silenced.
ただし、わざと隠されているのなら見逃せ。

In the face of ambiguity, refuse the temptation to guess.
曖昧なものに出逢ったら、その意味を適当に推測してはいけない。

There should be one-- and preferably only one --obvious way to do it.
何かいいやり方があるはずだ。誰が見ても明らかな、たったひとつのやり方が。

Although that way may not be obvious at first unless you're Dutch.
そのやり方は一目見ただけではわかりにくいかもしれない。オランダ人にだけわかりやすいなんてこともあるかもしれない。

Now is better than never.
ずっとやらないでいるよりは、今やれ。

Although never is often better than *right* now.
でも、今"すぐ"にやるよりはやらないほうがマシなことが多い。

If the implementation is hard to explain, it's a bad idea.
コードの内容を説明するのが難しいのなら、それは悪いアイディアである。

If the implementation is easy to explain, it may be a good idea.
コードの内容を容易に説明できるのなら、おそらくそれはよいアイディアである。

Namespaces are one honking great idea -- let's do more of those!
名前空間は優れたアイデアであるため、積極的に利用すべきである。

 

今回は、まずここまでにします。また時間を作って、Pythonの環境設定について、紹介していきたいと思います。どうぞご期待ください。