テレビ朝日が制作した、「世界の車窓から」インド編のDVDより

この「物語」の終着のインド洋岸の古都・プーリーの砂浜での光景。

サンドアートでとある神の像を作る彫刻家の姿が撮影されています。

さすがに打ち寄せる波に消えていく姿こそ描かれませんが、これが、この作品のラストシーンに。

悪く言えば、ヤラセ感に満ち溢れた「演出」かもしれない。

だが、インドという国の姿を描くなら、こういうシーンは、あってしかるべきものではないかという気もする。

 

こちらは、先日放映されたトロピカル-ジュプリキュアのシーンより。

ここで作られたサンドアートのかれこれが、これ。

後ろの方にあるのが、あおぞら中美術部制作のサグラダ・ファミリア。

この回わしの隠し子(娘)のみのりんが説明に用いた本の映像が、これ。

右下の方、よく見てね。

サンドアートの儚(はかな)さ

 

人の夢とペンで書けば、

はかない(儚い)って読むのです。

~~松田聖子が歌う映画「野菊の墓」の主題歌の一説にありますね、この節が。

一番右側、令和の聖子ちゃん・涼村さんご君。

真ん中が、わしの隠し子(娘)の一之瀬みのり君。

一番左側が、令和のスケバン刑事・滝沢あすか君。

 

しかし、今回のトロピカル-ジュプリキュアは、滋味掬(じみきく)すべき内容を盛込んでくれておるね。

 

プリキュアはええとして、サンドアート。

この砂の神様も、いずれは波にさらわれ、海に還ってゆくのですね。

 

どんなに人気絶頂を誇ったものも、

いずれ儚く、消えていく。

キャンディーズしかり、グレンミラー楽団しかり。

だけど、それゆえに、永遠の命を獲得したとも言えましょう。

この「世界の車窓から」で出現した(あえて言う)砂の神様も、

実は、こうして映像に残ることで、

キャンディーズやグレンミラーの音楽同様、

永遠の命を得たのです。

 

皆さんがどう思われるかは、わかりません。

ですが私は、そう思っております。

願わくば、プリキュアに出てきた子たちが、これから出てくる子たちが、

この真理を、肌身で理解できる日が来ることを、陰ながら私は願っております。