https://kakuyomu.jp/works/1177354054919238158/episodes/1177354054922274265

 

 

最重要部分のみ、こちらに抜粋しご紹介します。

 

 

 図書館への寄贈というのは、その地の住民に限らず、広く国民の文化的財産を補完していくための行為であると私は解釈しております。

 

 しかしながら「何でもかんでも」受入れるわけにはいかない。

 もしそんなことをすれば、図書館がいくらあっても足りないから。

 受入れる側にも収容能力の問題がありますから、そこは寄贈する側も考えないといけない。

 ましてや、私のように自ら著した本を寄贈に回っているとなれば、これはもはや「営業」の仕事も同然。

 

 確かにこれは営利団体である私企業の視点で言えば、非営利の「社会奉仕活動」のひとつになるかもしれないが、長い目で見れば、それが次回以降の著書に関わる「外回り営業」の要素も持ち合わせていないわけではありません。というか、私としてはそこにつながるようにという思いを込めて「営業」をしているわけですが、こちらからしてみれば、各図書館というのは「取引先」という位置づけになるわけです。

 

 さて、取引先という位置づけになる著者である私と図書館の関係ですが、こうなると、「ビジネス」的な要素が色濃く出てくるのは致し方ない。

 

 前回までにご紹介したとおり、14年前の本名名義の本を購入してくださっている図書館、ましてや今回の拙著を購入して「新刊書」のコーナーにおいてくださっている図書館も少なからずありますが、そういう図書館とそうでない図書館とで私に対する対応が変わるのも、そこはある程度致し方ないとは思っております。

 

 しかしながら、こちらも人間ですから、後者の図書館あたりでそこらの不要な本を持込む「寄贈者」と同列のように扱われたら、そりゃ、いい気持ちはしません。別にそのことで声高にカウンターで「館長を出せ!」などとドヤしたりはしないが、非礼な態度はもとより、慇懃無礼に感じる態度を取られたら、どうでしょうかね。