◆一店逸品運動とは


商圏内の他店にない優れた商品やサービスを、共同研究を通して掘り起こし、自店の逸品サービスとして一体的にPRを行ない、お店や街としての個性を明確に打ち出していく(情報発信)という共同作業。


例)「お店の特徴を示す商品」「そこでしか買えない商品」「お店のおすすめ商品」「店長おすすめ商品」「季節のおすすめ商品」「お店オリジナルコーディネート」「お店オリジナルのサービス」など。


○うまくいかない一店逸品運動の例

・チラシづくりとイベント先行という形だけの運動

・まちづくりイベントとしての逸品運動

・逸品として掲げた商品の説明に説得力が無く、お買い得品を逸品として掲げる





◆一店逸品運動の目的


①商業者の意識改革つながる

商売の原点に戻り、「自分のお店を何とかしなければならない、もっと魅力あるものをつくり出さなければならない」という意識が芽生えることにより、自店の強みと弱みを改めて認識することができ、自分の店づくりや品揃えに目を向け、店をより良い方向に変えていこうという積極性が生れてくる。


②運動への参加を通じて繁盛店づくりのノウハウを学ぶことができる

消費者が本当にどのような商品やサービスを望んでいるかを検証し的確に捉え、自店の強みを研究し積極的に打ち出し、それを広告宣伝やディスプレイ、口コミなどによる方法で売上げを伸ばすという繁盛店づくりへ向けたノウハウを学ぶことができる。


③店や商店街に対する消費者の理解が深まる

商店街イベントやセールとは異なり、各店の専門性や強みをPRすることで、個店や商店街に対する消費者の理解が深まる。

単なる何もない商店街からより組織的に情報発信する商店街へと変化する。


④コミュニケーションの形成や異業種ネットワークを構築できる

お互いの店を知り合うことで、他店に対する関心が高まり、参加店同士の異業種交流ネットワークが構築できる。

さらに、共に店を良くしていこうという気運が盛り上がり、連帯感が深まる。

これにより、今後行なっていく商店街の様々な共同事業が、より一体感のある効果的なものとなり商店街活性化へつながっていく。