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イスラエルが開戦数日でイランを圧倒 中東のパワーバランス、湾岸戦争以上の激変

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イランの首都テヘランで2025年6月16日、イスラエルによる空爆が報じられたあと黒煙を上げる国営テレビ局イラン・イスラム共和国ニュースネットワーク(IRINN)の建物(Stringer/Getty Images)

イスラエルによる大規模な空爆作戦「アム・ケラヴィ(獅子のように立ち上がる民、ライジング・ライオン)作戦」は開始から3日足らずで、イランにとって戦略上の大打撃になっていることが明らかになっている。

 イスラエル空軍は一夜にして、見たところたいした抵抗も受けず、イランの軍事力のかなりの部分を破壊した。

 たとえイランの現政権があす消滅したとしても、失われた軍事力をイランが回復するには何年もかかるだろう。

 ライジング・ライオン作戦は多くの点から、中東の軍事的なパワーバランスを1991年の湾岸戦争以上に大きく変えることになると考えられる。

  イスラエル空軍は13日未明に攻撃を始め、200機あまりにのぼる第4世代と第5世代の戦闘機が出撃してイラン各地の目標に攻撃を加えた。        目標を絞った空爆でイランの軍事司令官や核科学者を殺害し、主要な核施設や軍事基地を激しく爆撃した。

 イランはたちまち、なすすべのない状態に陥ったもようだ。イスラエル軍は14日、テルアビブから1600kmほど離れた巨大都市テヘラン周辺の空域で、作戦行動の完全な自由を確保したと発表した。

 イラン指導部を、直接狙える状態に置いた可能性がある。

 今後数日ないし数週間続く可能性があるこの作戦はまだ始まったばかりで、状況は見通せないものの、すでに1991年以来、中東のパワーバランスの最も重大な戦略的転換になる可能性が出ている。

 湾岸戦争では、戦争の様子や使われている技術、とくに米国主導の有志連合軍がステルス爆撃機やスマート爆弾でイラクの巨大な軍隊を数週間で粉砕するさまがリアルタイムでテレビ中継され、世界中の視聴者を畏怖させた。この戦争により、イラクは前年に侵攻して占領していたクウェートからの撤退を余儀なくされた。

 有志連合軍の空爆でイラク軍の統制・通信系統が計画的に破壊されていったほか、民間・電力インフラの大半も破壊されたために、国全体が麻痺状態に陥った。

 短期間ながら激烈な空爆が残した爪痕は深く、30年以上たったいまでも、イラクでは24時間の電力供給が復旧していない。

 イスラエルはほんの数時間でイランの指揮・統制系統に同様の打撃を与え、その軍備や戦略兵器を計画的に破壊し、弱体化させた。イスラエルは2024年にイランと交わした攻撃・報復の応酬では、イランの石油・天然ガス施設をはじめとする経済インフラへの攻撃を避けていたが、今回はすでにこうしたインフラも攻撃目標にしている。

 一連の空爆は、今後数年にわたりイランを麻痺させるかもしれない。イランはすでに甚大な打撃を受けているこの戦争の何カ月も前から、厳しい制裁と慢性的な管理不備の影響で電力が不足していた。

次ページは:F-35ステルス戦闘機を増槽し、空中給油なしで運用

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イラン首脳陣、最早手遅れ・・・あゝ無常。