昨夜遅く姉から電話があった。
竹馬の友の一人が昨夕亡くなったとの知らせであった。

この友とは浅からぬ縁がある。
友の兄と私の姉を結婚させたのは二人の相談結果で、
言うなれば友と私が口入仲人をした形である。
小中高と共に育ち、高校時代に特に友情を深め合った仲だった。
18歳の別れの後は住む場所も歩く道も違ったが、
友の自慢は警察官となり警視総監賞を2度も頂いたという事であった。
10数年前、帰省しての帰り道、奈良県に住む友の家に1泊した。
旧交を温めあう中でわかった事だが、
友は癌手術を乗り越えた後との事で気弱に見えた。
そして友人は、癌が肺にまで転移し、亡くなったと知らせてきた。
頑強だった体も病魔には勝てなかったようである。
鬼灯(ホオズキ)を枕辺に送る。

友の早すぎる旅立ちに涙してこの拙文を手向ける。