杉山の観音様は現在は石原町二組
の明照寺境内に安置されていますが
元々は下四組の阿部家(旧小柳家)
前の旧322号線沿いの山の中にあ
ったようでこの観音様にお参りする
と赤ちゃんのお母さんのお乳の出
が良くなると評判の観音様です。
その外観は観音様が彫られている
わけではないですがその立石の様
子が観音様が立たれれいるように
見えるので観音様に見立てています。
もともと観音像があった場所は杉山と
呼ばれていたそうですが企救郡誌に
よると古くは大友氏の軍がこの場所を
陣地にして観音様の前の広場で相撲
を取ったと伝えられています。母原の
岩応寺にも大友軍が陣を敷いたと言
い伝えがあるので同じころの話だと思
われます。また同じく少し手前の郷原
の集落に旧採石場の跡があります、
そこにきれいな清水が流れる谷川が
ありここで九州征伐中の豊臣秀吉が
軍を休めたという話も伝わっています。
明照寺の境内に安置されている杉山観音像です。表面の観世音菩薩の文字は最近彫られたものです 。