南ヶ丘の椿観音堂は恵里の下蒲生自治
公民館の敷地内にある薬師堂の裏山の
反対側にあります。恵里から南ヶ丘小学
校へ向かう坂道の途中です。南ヶ丘一帯
は山を削って作った新興の住宅街ですが
椿観音堂はその南はずれの道路わきの
山裾に夏草に埋もれるように残っていま
した。このお堂は昭和47年に地元企業
の協力を得て建て替えられていますが
二市一郡を示す白いプレートは架かって
いません。墨汁書きの木製の看板も字が
風化し判読は不可能でした。それでもここ
を二市一郡の霊場としたのは平千25年
の最後の千人参りの行程表に恵里ととも
に南ヶ丘という記載があったからです。
新興住宅街の町内のため古い伝承に関
心が薄いのか、維持管理が整っていると
は言えないのが残念です。今後どうなって
いくのか心配なところです。
草に埋もれるようにお堂がありました
お堂の内部です。
木製の看板がかかっていましたが風化して判読できませんでした。
改修を示す石碑がお堂の前に建てられています。昭和47年と書かれています
千人参りの行程表の一部です。ボケていますが恵里、南ヶ丘の地名が見えます。