最後の工程は七輪で本焼きです。

初めて焼く粘土なのでどのように焼

きあがるかわからないのも楽しみで

す。耐火度がどれくらいあるかわか

らないので、徐々にゆっくり焼成し

ていきます。予想では赤土系で下流

域の浚渫粘土という事で塩分の影響

で耐火度も低いと予想していましたが
焼成していくと思いのほか耐火度が

高く1000℃あたりでも全く変形する

気配がなく普通の陶土として充分に

使えそうです。伏せた状態で炭が燃

え尽きるまで焼きました。冷めた後

取り出して水洗いしたところ、炎が

当たって灰を被ったところは長石の

砂粒が白く浮き出ています。この

長石の砂のせいで耐火度が高くな

ったようです。伏せて焼いた内側は

赤茶色の土色が良く出ています。

今回の焼成で土の性質はよくわか

りました。次回使う時は砂粒が多く

成型が難しいので原土は精製して

使ってみようと思います。

 

 

以前使っていた七輪が崩壊したので新しいものを買いました。

以前のものは、5.6年使ったので十分元は取り返しました。

 

 

器をひっくり返して炭を足します。この時点で送風のドライヤーは1m以上離して

送風しています。

 

 

かなり温度が上がってきました。炎の色から1000℃近くいっていると思います。

写真ではわかりませんが器は熱変形していませんでした。

 

 

ドライヤーの送風機を近づけて最後の仕上げです。

このあとドライヤーは止めてゆっくり徐冷していきます。

 

 

出来上がりの器です。長石の石ハゼが目立つ荒々しい雰囲気の

土です。耐火度は十分にあり温度変化にも強いです。

 

 

 

内側は灰を被らなかったので土色がよくわかります。

 

今回の器はアウトドア用の固形燃料を入れて使おうと思います。