今シーズンの七輪陶芸がはじまりま
した。今シーズン最初の作品づくり
です。横浜在住時代に採取した赤土
系の粘土です。乾燥粘土を砕いてふ
るいにかけて粉にしたものを使いま
す。水を適量加えよく練ってラップに
包んで3日ほど寝かせたものを使い
ます。今回は手回し轆轤で筒形の
ぐい呑みと箸置きを2個成形しまし
た。乾燥はいつものようにストーブ
の天板の上で1日、素焼きは炉内の
灰に埋めて一回焼きます。釉薬は粘
土が鉄分を含む黄土系なので900℃
以下で溶けるように無鉛の楽透明釉
に稲藁を焼いて作った藁灰釉を掛け
て七輪で本焼きしました。釉薬もきれ
いに溶けて器も変形せずにうまく焼け
たのですが思いのほか灰を被って地
肌のレンガ色と藁灰の白さが飛んだ
のは計算違いでした。
釉薬の発色は狙い通りいきませんで
したが、これはこれで渋い発色で気に
入りました。
今回成形した筒形ぐい呑みと余った粘土で箸置きを作りました。
いつものようにストーブの天板で乾燥させて炉内で素焼きしたものに藁灰の釉薬を
掛けました。
本焼きは七輪で行います。
奥のオレンジ色に輝いているのが焼きあがった器です。翌釉薬が溶けています。
手前は焼きあがった器を徐冷しています。
高温による熱変形もなくきれいに釉薬も溶けました。