先日購入したカリタの鋳鉄製クラシカル・

珈琲ミルですが前所有者の方が丁寧に

使っていただいていたのできれいな品物

で満足度も高いのですがハンドル部の

塗装が経年劣化でやや剥げていたり劣

化した部分があったので漆を塗って補修

してみました。ミルのハンドル部分は私

が持っているものもそうですが、どうして

も一番稼働する部分なので塗装が傷

みます。口にするものを扱う道具なの

で人工的な化学系の塗料は使いたく

なかったので日本古来からの塗料、

漆にしました。漆は生漆をそのまま塗

ると濃い茶色に発色するので本体部

分の色に合わせて黒漆を作りました。

黒漆は砂跌の粉を顔料として使う砂

ですが、手元になかったので代用で

炭から粉を作って代わりとしました。

金継ぎの作業と比べれば簡単です

が出来上がったものは艶のある満

足な出来でした。


 

 

作業前のハンドル部です。やや塗装が傷んでいます。

 

 

 

黒漆を作るのに砂鉄の代りに炭粉で代用します。

 

 

 

炭粉を生漆に混ぜて塗ります

 

 

 

 

 

落ち着いたつやのある黒色に発色していい感じです。

一週間おいて漆が乾燥したら使えます。漆は時間が経つと

落ち着いた色合いになるので先が楽しみです。