家の横にある納屋を薪をストックする

場所として使っているのですがもう少

し置ける量を増やすために、納屋内

を整理していたらちょっとしたお宝が

出てきました。私の叔父が旧制中学

時代に使っていた大工道具と薪割り

用のクサビと地元の鍛冶屋さんに特

注で作っていただいた山菜ナイフが

出てきました。山菜ナイフはずっと探

していたのですが見つからずどこか

に置き忘れてしまったと思いあきらめ

ていたのでラッキーでした。ただし全

体が赤さびでまっ茶色にさび付いて

います。良く見てみると錆を落とせば

十分に使えるので研ぎ直すことにし

ました。この辺りが鍛造品のいいと

ころです。フランスのオピネルの草

刈りナイフを参考にして作ったスケッ

チで地元は徳力にある井上鍛冶屋

さんに作っていただきました。井上さ

んは主に農具の鎌やクワ、包丁など

が得意なので手ごろな価格ですぐ

に作ってくれました。地金の部分は

錆抑えの黒作り(黒錆仕上げ)で

刃身には井上さん独自の「イ」の刻

印と丸い槌跡をデザインで施して

あります。次は刃を付け直します。

刃先を良く見ると小さな刃こぼれや

刃先が鈍角になっているのを砥石

で刃を付けます。はじめは荒砥で

刃こぼれを取り、刃先を鋭角にし

ます。次は中砥で刃先を削り出し

ます。最後の仕上げ砥石先日自

作した砥石を使いました。粒子の

細かい頁岩で仕上げ砥石として

充分に使えました。

 

 

全体がすっかりあかさびています。まずは赤さびをサンドペーパーでしっかり落とします。

 

 

 

錆が落ちたら荒砥石、中砥石、仕上げ砥石の順で刃を付けていきます。

 

 

 

まだ完全ではありませんが十分に刃が付きました。

 

 

 

参考にしたオピネルのガーデニングナイフです。

写真がなかったのでネットよりお借りしました。