秋から冬にかけては野草のうち宿根草
の大部分は成長を止めるので地上部
(葉や茎)は薬草として使える物は少な
くなりますが根部は逆に来春の芽出しに
備えて成長エネルギーを蓄えるので薬草
としての効能が高まるものが多いです。
私の庭ではシャクチリソバ、タンポポ、
シャク、イノコヅチ、キクイモなどがあり
ます。キクイモ以外は山菜として食べる
には向いていませんが野草(薬草)茶と
して利用できます。以下にネットで調べ
た効能を列挙しておきます。
①シャクチリソバ 宿根性の野生蕎
麦で実はあまりおいしくありませんが
春先の新芽は少し酸味があり天ぷらお
浸しで美味しいです。梅雨前から夏場
にかけては葉や茎をお茶にして飲むと
血液浄化作用があります。さらに秋か
ら冬にかけて地上部が枯れると根部は
一層効能が高まるのでこれを掘り上げ
て乾燥させ刻んでお茶にします。
②タンポポ ご存知春の代名詞の一
つですが今、目にするのは殆んどが外
来種の西洋タンポポなので一年中花を
見ることが出来ます。在来のニホンタン
ポポは一季咲きなので西洋タンポポに
圧倒されています。春の新芽は柔らかく
苦みも少ないのでサラダでも食せます。
葉がしっかりしてきたらお茶にして利用
します。根部もその苦みが健胃作用が
期待できます。根を乾燥させたものを
炒って刻むとカフェインレスのコーヒー
代わりになります。
③シャク シャクは春の新芽が西
洋野菜のアニスの香りがします。お浸し
天ぷらが絶品です。
④イノコヅチ 柔らかい新芽は天ぷら
や汁の具で美味しいです。葉野菜代わり
に使えます。冬の根部はゴシツと言って
漢方の生薬です。活血、痛経、止痛、強
筋骨に効能があり関節痛、打撲、神経痛
などに用いられます。
⑤キクイモ 最近にわかに注目を集め
ているスーパーフードです。根部のイモ
のような部分は地下茎が変化したもの
です。糖尿病の改善が期待できますし
便秘の解消にもいいですがお腹の緩い
方は食べ過ぎに注意して最初はピンポ
ン玉くらいの量で様子を見るのがお薦
めです。
今回採取した5種類の薬草根です。
シャクチリソバの根部です。
タンポポの根部です。
シャクの根部です。色のないミニニンジンそっくりです。
イノコヅチの根部です。生薬のゴシツ(牛膝)です。イノコヅチの地上部の節が牛の膝のように
膨らんでいる所からそう、呼ばれています。
試し堀したキクイモです。地上部はすっかり枯れていて食べごろになっています