黄瀬戸紹介の2回目です。今回は皿と湯呑
です。黄瀬戸釉は鉄分を含む長石・灰釉を
酸化焼成して焼きます。今では電気窯を使
用すれば比較的焼きやすく今では全国ど
こでも焼けますが市販の長石一番釉薬に
酸化鉄を加えた黄瀬戸釉薬を電気窯で
酸化焼成させただけでは、ツルっとした
釉調の面白みがなく深みのない発色にな
ることが多いです。瀬戸の黄瀬戸の名工
の作家さんたちは工夫を凝らした釉薬や
陶土に焼きの温度管理で、桃山時代の
古陶の黄瀬戸のような雰囲気を出すよう
にされています。私は瀬戸の黄瀬戸の作
家さんでは赤津の加藤廉平さん、加藤唐
三郎さん、山口正文さん、や品野の若月
竹光さんの作品が好きです。
もう、30年以上日常使いで使っています
がどれも飽きの来ない作品です。所々傷
を入れたりしていますが漆で修復して大
事に使用しています。
山口正文さんの黄瀬戸の一尺鉢です。
しっとりした油毛手の釉調が素晴らしいです
加藤廉平さんの黄瀬戸布目皿です。一部縁が欠けましたが漆で継いで
大事に使っています
同じく加藤廉平さんの角皿です。使い易いサイズで重宝しています
黄瀬戸の湯呑です。左の二つが加藤廉平さんの作品で右端の作品は
瀬戸駅前のお店で求めたものです。無名ですが味のある色合いです。