ゲンノショウコとアメリカフウロソウはともにフウロ
ソウ属ですがゲンノショウコは薬草としてよく知ら
れていて私も良く利用している在来種です。アメリ
カフウロソウは最近よく見かける北米産の野草で
帰化植物として全国的に勢力を広げています。
アメリカフウロソウはゲンノショウコとそっくりで特
に今頃の幼株はよく似ています。アメリカフウロ
ソウを含むフウロソウ属には毒草はありませんが
ゲンノショウコのような薬効はありません。なので
山菜薬草としての利用はお勧めできません。それ
ともう一つ福岡県内では可能性は小さいですが猛
毒のトリカブトに幼株の頃はよく似ているのでそう
いった意味でも用心に越したことはありません。
ゲンノショウコは4月以降は草体が硬くなるので
食用には向きませんが今の幼株のころなら雑炊に
入れたり、てんぷらにして食べることが出来ます。
雑炊は先日七草雑炊に入れていただきました。
アメリカフウロソウの幼株です。最近すごくよく見かけます。
ゲンノショウコの幼株です。東谷でもアメリカフウロソウに押されてめったに
見かけなくなりました。写真は野生のものを庭に移植してひとりでに増えたものです。
左の3枚がゲンノショウコです。右の3枚がアメリカフウロソウです。
ゲンノショウコは葉の切れ込みが浅いのと葉に赤っぽい斑点がありますが
中には斑点のないものもあるので必ずしも決め手になりません。
アメリカフウロソウは葉の切れ込みが細かく深いのが特徴です。が
100%同定するには花を見るのが一番です。写真の頃が一番見分け
にくい頃です。