暖地性の野生ブドウ、エビヅルの実が黒紫に色づ

いてきました。エビヅルはこの地方では一部でガラ

ミと呼ばれます。つる性で物に絡みつくのでガラミ

と呼ばれます。実の大きさは直径で5mm~7mm

程度の小さなブドウの実です。実は小さいですが種

は栽培種のブドウと変わらないので生食できる部分

はごくわずかです。可食部は少ないですが甘酸っ

ぱいすっきりした酸味は子供の頃の秋のおやつ

でした。実を利用したジャムやワインを作ってみた

いのですがなかなかまとまった量が採れないので

今だ実現できていません。
ところがこのエビヅル(ガラミ)で作ったワインがあっ

たのです。それも400年も前の出来事です。豊前

(小倉藩)の藩主小笠原公の前の藩主細川公が

ガラミでワインを作らせていたことが肥後藩の古文

書に残されていたのです。それを最近、福岡県は

みやこ町の有志一同がこのガラミを栽培し試験的

にワインを作っているそうです。有志一同は社団

法人小笠原協会を組織し本格的に取り組んでいら

っしゃいます。まだ本格販売には至っていないよう

ですがぜひ一度味わってみたいワインです。

 

 


 

 

色づいてきた野生の葡萄、エビヅル(ガラミ)です

 

 

 

3週間前はまだ緑でした。

 

 

 

みやこ町の社団法人小笠原協会さんがプロデュースしたガラミワインの試作品です

 

写真はKBCの番組シリタカからお借りしました。