毎朝の庭に、西洋アサガオのへヴンリー・ブルーが爽やかな色で見えるけど これが咲きかけなのかしぼみかけなのか、今日こそハッキリさせようといつもより早く起きてみれば、これから花が開くの?
植木鉢の上に覆いかぶさって、去年のこぼれ種から芽がでた蔓が縦横無尽に延び
玄関の方にも水遣りに行くと、門扉に当たる朝日の影の下でペチュニアも盛り。
日曜の朝は、ゴルフ番組を見て、大リーグを見て、将棋を見てグデグデしているとスグに昼になり、ナニが買ってきてくれたコロッケパンを一かじりしたところにムスメが飛び込んできた。
「そこで人が倒れてるみたい。熱中症みたいだってパパから連絡があって、水もって来てくれって!」
パパがマゴをダンス教室に送ってった帰りに見つけたようで、
オレか?
他に手を上げそうなのがいないのでコロッケパンにミレンはあったけど、冷蔵庫から出してくれた半分残ってるでかい水のペットボトルと、ハイハイこれも、と手渡してくれた傘を開きながら
「こういう時になると張り切るのよね」と言う声をウシロに聞いて駆けだしたが、まてよ、ここでオレまで倒れちゃシャレにならんぞと少し控えめに行くと、パパがクルマの窓の断熱シート横たわってるバーサンに立てかけ、他にも若い夫婦連れが二人、ペットボトルを額にあててケアしている。
陽をさえぎるものがまったくない道路わきのコンクリートの上、救急車は?もう呼んであります。
オレも傘を差しかけて日陰を作り、熱いコンクリの上にあおむけで目を閉じてるバーサンに 少し水かけて冷やしたほうがいいのかな?
若い夫婦がウデをさわってものすごく熱いっていうんで、額とアタマに水を垂らし、いっそこっちもと首と胸元にもジョロジョロジョロ~。
水飲む?と聞いても無言だけど、みんなが少し飲ましたほうがいいんじゃないか?って言うんで ペットボトルをクチ元にもってゆくと口が少し開き そっと流し込んで、それを2度3度繰り返しながら 救急車、遅せェな~。
通りかかった若者が、「これ使ってください」と新しいポカリを手渡してくれ、ナニもアクエリアスを持って駆けつけて、水よりそういうヤツの方がいいんじゃないか?
オバーサンは飲み物を入れて、少し生き返ってきたのか起きようとしだしたので パパさんがヒザで背中を支えて半身を起こし、すっ飛んでたサンダルを履かせてアクエリアスを飲ませてると 遠くでピーポーが聞こえてきて やっとかよ。
随分と長く感じたけど、ほんの10分くらいのことだったかもしれない。
狭い道を救急車は入ってこずにタンカをゴロゴロ引いた救急隊員が三人駆けつけ、上に乗せるとバーサンに、「万歳してみて?」
ちゃんとバンザイしてるのを見て一安心、パパさんは額に大汗をかき、隊員には状況説明をしてごくろうさん。
転がってたバーさんの手提げを二つ、タンカの上に乗せ なにが入ってるのか知らないけど こんな重いのをぶら下げて炎天下を歩いちゃいかんだろ。
まあ、オレたちも他人のことは言えねぇけどな。
明後日のゴルフ、このまえの後半の3ホール目でリタイアしたキコリさんは医者に脅かされ 涼しくなるまで待って・・・
パコもア~ダコ~ダ言ってダメかよ。うるさいのがいないから三人で静かに廻るか・・・
百日紅より10倍も咲き続けるという?千日紅、うちにも植えてありまっせ。